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VMware、IT管理とセキュリティに関するクラウド利用動向調査の結果を発表

VMware、IT管理とセキュリティに関するクラウド利用動向調査の結果を発表

調査では、全体の69%の回答者が、この3年間でIT環境はますます分散化している、と回答 特にセキュリティに関して、分散化したIT環境がもたらす影響を懸念

*本内容は、2016年11月17日(米国時間)に米国VMware, Incが発表した報道資料の抄訳版です。

【2016年11月17日(米国時間)カリフォルニア州パロアルト発】

VMware, Inc.(NYSE:VMW)は本日、同社が英国の調査会社であるVanson Bourne社に委託し、実施した、IT管理に関するクラウド利用動向調査(The State of the Cloud 2016)の結果を発表しました。本調査は、先日VMwareが英国Economist誌の調査部門であるEconomist Intelligence Unit(EIU)とともに実施した調査内容を、さらに詳細に考察したものです。今回の調査では「この3年間でIT管理はますます分散化している」という質問に、回答者全体の69%が「そう思う」と回答していることが明らかになりました。また、調査では、57%の回答者が「ITの分散化はセキュリティの面で安全でないソリューションの導入につながっている」という質問に対して「そう思う」と回答するなど、回答者が、IT部門はクラウドへの移行準備が整っておらず、それが要因となって、特にセキュリティの面から、クラウドへの移行はビジネスにとってプラスではなくマイナスの影響をもたらす可能性があると考えていることを示唆しています。

既存のビジネスモデルは崩壊の一途を辿っており、企業が革新性や競争力、そして俊敏性を維持し続けるためには、さらなるデジタル化が不可欠になっています。クラウド コンピューティングはこの進化に向けた主要な役割を担うものですが、IT部門は技術の進化を追うだけで手一杯になっており、デジタル化に向けた取り組みはIT部門以外へと移りつつあります。すでに多くの企業では、ビジネスのイノベーションを推進するための“サービスとしてのIT”を、事業部門単位で導入するようになっています。その一方で、このITの分散化はビジネス上の新たな機会だけでなく、課題も生み出しています。ITの分散化によって、あらゆる事業部門がイノベーションに独自に取り組めるようになり、IT部門の負担は軽減されますが、同時に膨大な管理、セキュリティ、コンプライアンス上の問題が発生します。

今回の調査の主な結果は以下の通りです。

IT部門が看過できないITの分散化の進行·        

  • 回答者の69%が「この3年間でIT管理はますます分散化している」という質問に対し、「そう思う」と回答
  • IT部門に所属する回答者の65%が「ITをこれまで以上に一元的に管理したい」という質問に対し、「そう思う」と回答
  • 回答者の74%が「各事業部門が個別に取り組むイノベーションに関して、IT部門は責任を持つべきだ」という質問に対し、「そう思う」と回答

セキュリティはITの分散化に伴う課題

  • 回答者の57%が「ITの分散化はセキュリティの面で安全でないソリューションの導入につながっている」という質問に対し、「そう思う」と回答
  • 回答者の60%が「ITの分散化は社外でのアプリケーション開発や、政府の規制に適合しないアプリケーションの開発につながっている」という質問に対し、「そう思う」と回答
  • 回答者の56%が「ITの分散化はデータ保護に関する規制に対するコンプライアンス違反につながる」という質問に対し、「そう思う」と回答

ITの分散化に伴うその他の問題

  • IT部門の認識:IT部門に所属する回答者の58%が「ITの分散化は、IT部門の明確な管理権限および責任の欠如につながる」という質問に対し、「そう思う」と回答
  • 経理部門の認識:
    • 経理部門は、ITの分散化の結果、テクノロジ/ITへの支出が平均5.7%増加していると認識 
    • 経理部門に所属する回答者の61%が「ITの分散化は、社内におけるITの二重投資につながる」という質問に対し、「そう思う」と回答 
    • 経理部門に所属する回答者の57%が「ITの分散化は、社内のIT支出全体を把握するための障壁になっている」という質問に対し、「そう思う」と回答

【ヨーロッパ・中東・アフリカ地域/アジア太平洋地域での主な調査結果】

ヨーロッパ・中東・アフリカ地域:

  • IT部門の意思決定者の10人中6人(60%)が、「各事業部門へのITの分散化は、IT部門に責任がある」という質問に対し、「そう思う」と回答
  • その一方で、ほぼ同じ割合(59%)のIT部門の意思決定者が、「ITをこれまで以上に一元的に管理することで、各事業部門のITコストを軽減したい」という質問に対し、「そう思う」と回答
  • 回答者の過半数(57%)が、「ITの分散化の影響がIT部門の仕事をより難しくしている」という質問に対して「そう思う」と回答。また約半数(51%)は「ITの分散化は、IT部門の人材やリソースへの負担を増やす」という質問に対しても、「そう思う」と回答

 

アジア太平洋地域:

  • アジア太平洋地域では、IT部門の意思決定者と事業部門の部門長の78%が、「クラウド コンピューティングにより、各事業部門が個別にITを利用しやすくなっている」という質問に対し、「そう思う」と回答。また今回の調査では、企業1社あたりの平均で、6つのクラウド サービスがIT部門の管理外で導入されていることが判明
  • アジア太平洋地域のIT部門の意思決定者の約75%が「ITの分散化は、IT部門の仕事をより難しくしている」という質問に対し、「そう思う」と回答。また60%が「ITの分散化は、IT部門の明確な管理権限および責任の欠如につながる」という質問に対し、「そう思う」と回答
  • その一方で、アジア太平洋地域の回答者の過半数が「ITの分散化は、市場の変化への対応強化につながる」(69%)、「ITの分散化は、イノベーションを推進するためのさらなる自由を企業に与える」(71%)、「ITの分散化は、これまでよりもスピーディな新製品や新サービスの市場への投入を可能にする」(71%)、「ITの分散化は、社員の能力をさらに引き出す役割を果たす」(68%)という質問にそれぞれ同意

VMware Inc. 最高執行責任者(COO) クラウドサービス&製品担当 ラグー・ラグラム(Raghu Raghuram)コメント:

「今回の調査結果は、クラウド コンピューティングの普及により、テクノロジの利用がIT部門を越えたところで進んでおり、事業部門が使いやすく柔軟なITサービスを個別に利用してイノベーションを促進していることを示しています。この状況から生まれてくる新たな課題に対して、IT部門が社内の複数のクラウド環境を管理、制御できるVMware Cross-Cloud Architectureは、すべての事業部門が環境を問わずイノベーションに取り組むための柔軟性を提供します」

 

“The State of the Cloud 2016”調査について

The State of the Cloud 2016の結果は、VMwareが実施した以下の2つの調査結果に基づいています。

  1.    “IT Archipelago”調査
  2. 平均収益21億米ドルの企業の取締役以上の社員726人を対象に、VMwareとEconomist Intelligence Unitが協力、実施した調査です。回答者数は南北アメリカ、アジア太平洋、ヨーロッパ・中東・アフリカの各地域に均等に割り当てられ、20の業界からそれぞれ選出されています。回答者の半数は社内でITを利用する従業員で、残りの半数はIT部門の従業員です。

  3.    “The State of the Cloud 2016”調査
  4. 平均収益37億米ドルの企業の社員3,300人を対象に、2016年8~9月に、VMwareがVanson Bourne社に委託、実施した調査です。回答者数は、南北アメリカで24%、アジア太平洋で39%、ヨーロッパ・中東・アフリカで 36%と、各地域に割り当てられ、20の業界の企業からそれぞれ選出されています。回答者の半数は社内でITを利用する従業員で、残りの半数はIT部門の従業員です。

この2つの調査結果から、ITの分散化が企業に分断をもたらす一方で、業務上のイノベーションを推進していることが明らかとなりました。

VMware Cross-Cloud Architectureについて

VMware Cross-Cloud Architectureは、今年8月に米国で開催されたVMworld 2016で発表されました。世界で最も包括的なハイブリッド クラウド アーキテクチャであるCross-Cloud Architectureは、基盤となるクラウド、ハードウェア、プラットフォーム、ハイパーバイザの種類を問わず、オンプレミス/オフプレミスで稼働するすべてのアプリケーションで一貫性のある導入モデル、セキュリティ ポリシー、可視性、ガバナンスを実現します。

ヴイエムウェア社について

ヴイエムウェア(本社:カリフォルニア州パロアルト)は、クラウド インフラとビジネス モビリティの分野で世界をリードし、顧客のデジタル トランスフォーメーションを加速させています。そして、Cross-Cloud Architectureや、データセンタ、モビリティ、セキュリティのソリューションの提供を通じて、顧客企業がビジネスやITに対してSoftware-Definedの手法を活用できるように支援しています。今日、全世界で50万社を超える顧客、および7万5,000社を超えるパートナを有し、2015年度の売上高は、66億米ドルに上ります。VMwareの詳細は www.vmware.com/jp をご覧ください。

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VMware、Cross-Cloud Architecture、VMworldは、VMware, Inc.の米国および各国での商標または登録商標です。他のすべての名称ならびに商標は、それぞれの企業の商標または登録商標です。

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