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ヴイエムウェア企業のクラウド ネイティブ アプリケーションの導入を加速するVMware vSphere Integrated ContainersとVMware Photon Platformのプレビューを公開

ヴイエムウェア企業のクラウド ネイティブ アプリケーションの導入を加速するVMware vSphere Integrated ContainersとVMware Photon Platformのプレビューを公開

VMware vSphere Integrated Containersにより、本番環境向けのコンテナ ベースのインフラを開発者に提供

新規システムでのクラウド ネイティブ アプリケーションの利用に最適化されたVMware Photon Platformとオープン ソースのVMware Photon Controllerを発表

VMware Photon PlatformとPivotal Cloud Foundryの連携により、クラウド ネイティブに対応するアプリケーションの導入、統合、管理を高速化

【2015年9月1日 (日本時間)東京発】
ヴイエムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:ジョン ロバートソン)は本日、VMware vSphere Integrated ContainersとVMware Photon Platformの2つの新しいテクノロジ プレビューを発表しました。これらのテクノロジにより、企業のIT管理者は、社内のプライベート クラウドやヴイエムウェアの提供するパブリック クラウドであるVMware vCloud® Air™に構築された本番環境でのコンテナの活用が可能になります。

ヴイエムウェアは、コンテナ テクノロジを活用したアプリケーション開発に携わる開発者の利便性を向上する新しい2つのプロジェクトの提供を通じて、クラウド ネイティブ向けのポートフォリオを拡大すると同時に、企業のIT環境に求められる要件に応えます。ヴイエムウェアのクラウド ネイティブ関連製品は、セキュリティやアイソレーション、SLA、データの一貫性、ネットワーク サービス、管理などIT部門が求める要件に適合するよう開発されました。

企業のコンテナ利用を加速するVMware vSphere Integrated Containers
本日、テクノロジ プレビューとして発表されたVMware vSphere Integrated Containersにより、コンテナ化されたアプリケーションなどIT部門は共有インフラ上のあらゆるアプリケーションに対応できます。

IT部門はこれらのテクノロジを通じて、ヴイエムウェア製品をベースとした既存のITインフラ、人材、経験、管理ツールを最大限活用しながらコンテナ向けの取り組みを加速できます。また、これらのソリューションを通じて、開発者にコンテナのメリットである柔軟性、可搬性、迅速性を提供します。VMware vSphere Integrated Containersは、CoreOS Tectonic、Docker、Kubernetes、Mesosphere社の Data Center Operating System、Cloud Foundryなどのコンテナ エコシステムから提供されるソリューションと簡単に統合できます。

VMware vSphere Integrated Containersは、ヴイエムウェアがこれまでに発表したProject BonnevilleやProject Photon OS(旧称:Project Photon)、VMware vSphere 6で提供されるInstant Cloneテクノロジなどのクラウド ネイティブ関連のテクノロジを補完するもので、VMware vSphereとコンテナの連携によるメリットを最大化します。

VMware vSphereを運用するIT担当者は、本日発表したテクノロジを通じて、コンテナの運用に求められる以下の要件に応えることができます。

  • セキュリティとアイソレーション
    コンテナやその基盤の完全性と信頼性を確保するために、テクノロジ プレビューであるProject BonnevilleとVMware vSphere 6の機能であるInstant Cloneを活用することで、最小限のオーバーヘッドで仮想マシン(VM)上のコンテナを分離、起動できます。
  • ストレージとデータの一貫性
    現在市場で提供されている多くのコンテナ サービスがステートレスですが、ユーザはクラウド ネイティブなデータベースに対応するためにステートフルなサービスを求めています。VMware vSphere Integrated Containersにより、VMware vSphere環境で稼働するコンテナ向けに永続性のあるデータ ボリュームのプロビジョニングが可能になります。これにより、IT担当チームと開発者チームは、VMware Virtual SAN™ や外部ストレージとの連携が可能なVMware vSphere Virtual Volumes™など高い耐障害性を備えたVMware vSphereのストレージ機能と、コンテナ化されたアプリケーションのスピードと可搬性の両方を最大限活用できるようになります。
  • ネットワーク
    VMware NSX™が本番環境でのコンテナの導入に対応しました。VMware NSXを活用することで、IT部門はクラウド ネイティブ アプリケーション向けにきめ細かいネットワークのマイクロセグメンテーションやポリシーに基づくセキュリティを適用できます。さらに、コンテナの挙動に関するさらなる可視性もIT部門に提供されます。また、VMware NSXを活用することで、その他のデータセンタに配置されたコンテナとの統合や、追加のモニタリングやトラブルシューティングに備えた隔離、フォレンジックおよび/または監視用のネットワークとの接続も可能になります。
  • SLA
    IT部門はVMware vSphere Distributed Resource Schedulerを活用することで、コンテナのワークロード向けのSLAを順守することができると同時に、VMware vSphere High AvailabilityとVMware vSphere vMotion®を活用することで、計画的/非計画的を問わないダウンタイムを減らすことができます。
  • 管理
    管理者は、Project Bonneville を通じてVMware vCenter Server™を活用することで、新しいツールや追加のトレーニングを導入しなくてもコンテナを監視/管理できます。これにより、VMware vSphereとコンテナのシームレスな統合が可能になります。そして、VMware vRealize™ Suiteを活用することで、顧客は、プライベート/パブリックの両クラウド全体での一貫した管理とコンプライアンスの設定をさらに強化できます。

ヴイエムウェアは、企業向けの信頼性の高いコンテナを本番環境で稼働させるために必要な機能を単一のソリューションとして提供することで、IT部門がコンテナ関連の取り組みを推進するなかで、メリットを享受するまでの時間の高速化、リスクの低減、長期にわたる実行能力の獲得などを実現できるようサポートします。さらに、IT部門はVMware vSphereに対応したハードウェア、OS、サードパーティのソフトウェアなど、多くの選択肢と柔軟性を活用することができます。

クラウド ネイティブ アプリケーションを稼働させるために開発されたVMware Photon Platform
大規模なクラウド ネイティブ アプリケーションを稼働しているDevOpsやSoftware as a Service(SaaS)関連の組織は、変動の激しいワークロードに対応でき、APIベースの運用モデルを備えた、コンテナに最適化されたプラットフォームを求めています。VMwareは、これらの新しいニーズに対応し、大規模なクラウド ネイティブ アプリケーションを稼働させるために必要とされる十分な機能を備えたVMware Photon Platformを発表しました。テクノロジ プレビューとして発表されたVMware Photon Platformは、クラウド ネイティブ アプリケーションの稼働用にコモディティのコンピューティングをベースとした大容量プールの増設を計画するDevOpsチーム向けに開発されました。DevOpsチームは、Docker Swarm、 Kubernetes、Mesos、Cloud Foundryなどのオープンなコンテナ オーケストレーション フレームワークをPhoton Platform上で稼働させることができます。また、オープンソースのコンポーネントとして提供されるこのテクノロジは、Platform as a Service(PaaS)やSaaSなど動的かつ継続的な統合環境に加え、HadoopやSparkを活用した大容量のデータ分析用クラスタにも対応しています。

将来的にはVMware NSX、VMware Virtual SAN、VMware vRealize Suiteとの統合も予定しているVMware Photon Platformの主なテクノロジは以下の通りです。

  • VMware Photon Controller
    VMware Photon Controller は、大規模、変動の大きいワークロード、高可用性などの環境に最適化されたマルチテナントかつAPIベースのコントロールプレーンです。自動化に精通したDevOpsチームは、1分間に数千もの新しいコンテナを高速に作成することができ、そして合計数十万のワークロードに同時に対応できます。このコントローラーは、オープンソースのプロジェクトとして提供されるため、一般の顧客、パートナ、コミュニティからの幅広いフィードバック、テスト、導入を支援します。またこのプロジェクトは、企業向けに信頼性とセキュリティに優れたコンテナを提供するProject Lightwaveとも連携する予定です。
  • VMware Photon Machine
    このテクノロジには、市場で実績のあるVMware ESXiをベースとした新しいESXマイクロバイザと、コンテナ化されたアプリケーションやVMware環境に最適化された軽量なLinux OSであるProject Photon OSが含まれています。

ヴイエムウェアとPivotalが提供するクラウド ネイティブ アプリケーション向けソリューション
ヴイエムウェアとPivotalは、IT運用部門とアプリケーション開発部門のそれぞれにクラウド ネイティブ アプリケーション向けの高性能なソリューションを提供します。両社は今後、共同ソリューションを提供する予定で、その共同ソリューションには、クラウド ネイティブ アプリケーションの開発環境や本番環境の導入、統合、管理をさらに促進するVMware Photon PlatformとPivotal Cloud Foundryを統合した共同のターンキー システムなどが含まれています。

VMware Inc. 最高技術責任者(CTO) 兼 最高開発責任者(CDO) レイ・オファレル(Ray O’Farrell)コメント:
「本日、ヴイエムウェアは、顧客が本番環境でクラウド ネイティブ アプリケーションを十分に活用するためのインフラ基盤を発表しました。顧客はこの新たな選択肢となるテクノロジを通じて、既存のVMware vSphereをベースとした環境やクラウド ネイティブ アプリケーション向けに開発された最新のインフラ上でコンテナを活用できます」

■ご購入および価格について
Project LightwaveとProject Photon OSは、オープンソースプロジェクトとして、GitHubを通じて利用可能です。VMware Photon Controllerは2015年第4四半期(10~12月)にプライベート ベータ版として提供開始される予定です。

ヴイエムウェア社について
ヴイエムウェア(本社:カリフォルニア州パロアルト)は、クラウド インフラとビジネス モビリティの分野で業界をリードしています。VMwareの業界をリードする仮想化技術をベースとしたソリューション群を通じて柔軟性、俊敏性、安全性に優れたITの新しいモデルを実現します。顧客はあらゆるアプリケーションの開発の高速化、提供の自動化、安全な利用を実現することでこれまで以上にイノベーションを加速できます。VMwareは、50万社を超える顧客、および7万5,000社を超えるパートナを有し、米国カリフォルニア州シリコンバレーの本社のほか全世界にオフィスを展開しています。当社の2014年度の売上高は、60億米ドル以上です。VMwareの詳細は www.vmware.com/jpをご覧ください。

VMware、vSphere、Integrated Containers、Photon、vCloud、vCloud Air、Virtual SAN、Virtual Volumes、NSX、vSphere Distributed Resource Scheduler、vMotion、vCenter、vCenter Server、vRealize は、VMware, Inc.の米国および各国での商標または登録商標です。他のすべての名称ならびに商標は、それぞれの企業の商標または登録商標です。「パートナ」または「パートナシップ」という言葉は、当社と他社との法的な協力関係を示すものではありません。

将来予想に関する記述
本プレス リリースには、VMware vSphere Integrated ContainersとVMware Photon Platformのテクノロジ、クラウド ネイティブ アプリケーションとポートフォリオを構成するVMwareの製品やサービスで予測される提供開始時期や特長、これらのテクノロジと他のテクノロジの統合に関する計画、顧客へのメリット、Project Bonneville、クラウド ネイティブ アプリケーションでの意図的なPivotalとの協業、新たな市場や成長機会への潜在的な進出に関する記述 (forward-looking statements) が含まれています。

本プレス リリースには、過去または現在の事実に関するもの以外に、将来予想に関する記述 (forward-looking statement) が含まれており、1995年米国私募証券訴訟改革法 (Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の「セーフハーバ」 条項 (the safe harbor provisions)に準拠しています。実際の結果は、特定のリスク要因により、将来予想に関する記述で予想された結果と大きく異なる場合があります。リスク要因には、(i)優先事項や予算配分の変化;(ii)現在の世界的な経済状況の不確定要素が及ぼす経済全体へのリスク;(iii)IT消費の落ち込みまたは遅延;(iv)価格競争、業界再編、 新規競合会社の企業向けソフトウェアやクラウド コンピューティングの業界への参入、VMwareの競合会社による新製品の投入およびマーケティング施策などの競合状況が含まれますが、これらに限定されるものではありません;(v)VMwareの顧客が新製品の開発およびクラウドコンピューティングやsoftware-defined data centerへの移行を実現できるか否か;(vi)顧客の新興技術に対する許容性 (賛同の有無)に起因する不確定要素;(vii)仮想化ソフトウェアならびに企業コンピューティング向けのアプリケーション プラットフォームの業界での急激な技術や市場の変化;(viii)製品の開発タイムラインの変更;(ix)関連するテクノロジの成功裡の相互運用や統合;(x)VMwareの独自技術の知的所有権のマネジメント能力;(xi)VMwareが優秀な従業員を採用、維持できるかどうか、などが含まれますが、これらに限定されるものではありません。

これらの将来予想に関する記述は、現時点での予想に基づくものであり、状況、重要性、価値、および効果の不確実要素と変化、ならびに 最新の報告書 Form 10-K、 Form 10-Q、Form 8-Kを含む米証券取引委員会に提出した文書に詳しく記載されているその他のリスクによる影響を受けることがあり、実際の結果が予想と異なる可能性があり ます。当社は、このリリース後にこれらの将来予想に関する記述を更新する義務を一切負いません。