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ヴイエムウェア、すべてのWindows OS上であらゆるアプリケーションをコンフリクトなしに実行可能にする ThinApp 4.0を国内向けに提供開始

ヴイエムウェア、すべてのWindows OS上であらゆるアプリケーションをコンフリクトなしに実行可能にする ThinApp 4.0を国内向けに提供開始

VMware ThinApp 4.0によるエージェントレス型の仮想化で、“一度パッケージ化すればどこでも展開可能”なアプリケーション仮想化を実現

【2008年11月17日 東京発】 

ヴイエムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:三木 泰雄)は、あらゆるアプリケーションの複数のバージョンを、Windows OS上で、コンフリクトなしに実行可能にするアプリケーション仮想化ソリューション「VMware ThinApp 4.0」(シンナップ、以下ThinApp)を提供開始します。たとえば、同一OS上において、業務の中断なしにInternet Explorer 6とInternet Explorer 7の両方を実行することができます。

エージェントレス型のアプリケーション仮想化ソリューションとして市場をリードするThinstallの技術をベースとするThinAppは、物理マシン、または仮想マシン上にあらかじめソフトウェアをインストールする必要がなく、また新たにインフラストラクチャや管理ツールを導入する必要もありません。ThinAppは、企業のもつ既存システムと管理ツールを使用したプラグアンドプレイ対応*注1)のアプリケーションを実現し、アプリケーションのパッケージ化、配信、および管理を劇的に改善します。ThinAppは、ソフトウェア ライセンスの管理、展開、監査、およびコンプライアンスに対応した既存のインフラストラクチャにプラグインとして導入できるよう、使い慣れたフォーマット(.MSIまたは.EXE)にアプリケーションをパッケージ化します。

ThinAppには、Application LinkとApplication Syncという2つの画期的な新機能が導入されました。これらの機能によって、仮想化された2つのアプリケーションは互いにやり取りを行い、遠隔の仮想アプリケーションをアップデートすることが可能になります。これらは仮想アプリケーションの管理を簡略化にするうえで重要な機能です。これによって、ヴイエムウェアは業界をリードするデスクトップ仮想化製品群をさらに拡張し、デスクトップとアプリケーションの両方を管理可能なソリューションを実現しました。

従来のアプリケーションのパッケージ及び配信ツールでは、アプリケーションやOS間のコンフリクトが原因で、デスクトップ環境の安定性が損なわれていました。ThinAppはこのようなコンフリクトを排除し、エンタープライズ全体にわたる物理、および仮想デスクトップにアプリケーションを供給することのできる安全なパッケージを作成します。これによって、アプリケーションの制限に限定されることなく、ビジネス ニーズに基づいたITロードマップの構築を可能にするアプリケーション配信ソリューションを提供します。

お客様からはアプリケーションを1種類ではなく、何通りもの手段で利用できるアプリケーション仮想化テクノロジーが求められています。ThinAppの利用により、統合をほとんど、あるいはまったく必要とすることなく、仮想アプリケーションをネットワークからのストリーミングや、ターミナルサーバから提供したり、標準的なソフトウェア配信ツールを使って供給したりすることが可能になります。また、たとえば契約従業員の場合であれば、USBメモリを使用して供給することもできます。さらに、ThinAppはMicrosoft Terminal Serverなどの共有ユーザー環境では実行できないアプリケーションの管理にも役立ちます。それぞれ専用のサンドボックス*注2)を持つ別々のインスタンス*注3)を作成することにより、それぞれのアプリケーションは修正の必要なく、それぞれのユーザーセッションの中で実行されます。ユーザーの誰かがアプリケーションを「壊して」も、他のユーザーに影響はおよびません。

ソフトバンクBB株式会社 コマース&サービス統括 CP事業推進本部 本部長 高瀬 正一様は次のように述べています。
「ソフトバンクBB株式会社はこの度のVMware社の発表を歓迎します。PCが必須のオフィスツールになったといえる現在、企業では、クライアントPCの管理に関わる運用コストの削減が強く求められています。アプリケーション仮想化ソリューション「VMware ThinApp 4.0」は、クライアント環境の標準化やソフトウェア配布等に課題をお持ちのお客様にとって、有効なソリューションになると確信しています。ソフトバンクBB株式会社では、2004年から、アプリケーション仮想化ソリューション分野に関して国内での先駆者として推進、注力して参りました。VMware社のデスクトップからデータセンタにわたる仮想化ソリューションに、ITソフトウェアにおいてNo.1ディストリビューターであるソフトバンクBBが取り扱う多くの製品、コンサルティングサービスが組み合わされることにより、多くのお客様に、柔軟かつ堅牢なIT基盤を提供できると期待しております。」

■提供予定について

 VMware ThinApp 4.0は国内販売パートナーより12月3日より販売開始いたします。
 ヴイエムウェアの国内販売パートナーに関する情報は、 http://www.vmware.com/jp/partners/をご覧ください。

■サービスとサポートについて
ヴイエムウェアはThinAppについてGoldおよびPlatinumサポートを提供します。また、ThinApp JumpStart、ThinApp Plan & Design、およびThinApp Application Packaging Frameworkを含め、アプリケーション仮想化の普及を推進する複数のサービスを順じ提供していく予定です。

VMware ThinApp 4.0の詳細は、 http://www.vmware.com/jp/whatsnew/thinapp.htmlをご覧ください。

*注1) パソコンに周辺機器や拡張ボードなどを接続した際に、自動的に機器の検出と設定を行うシステム。
*注2) 保護された領域内でプログラムを動作させることで、その外へ悪影響が及ぶのを防止するセキュリティモデル。
*注3) オブジェクト指向プログラミングで、クラスを基にした実際の値としてのデータ。クラスとは、データとその操作手順であるメソッドをまとめたオブジェクトの雛型を定義したもの。

ヴイエムウェア社について
ヴイエムウェアは、デスクトップからデータセンタにわたる仮想化ソリューションにおけるグローバルリーダーです。すべての規模にわたって、お客様がヴイエムウェアにより設備投資や運営経費の削減、ビジネス継続性の確保、およびセキュリティの強化を、環境に配慮した運営と共に実現しています。2007年度に13億ドルの売上、12万社を超えるお客様、および2万社を超えるパートナーを持つヴイエムウェアは、最も急速な成長を遂げているソフトウェア企業のひとつです。カリフォルニア州パロアルトに本社を置き、主な株主はEMCです。ヴイエムウェアの詳細は www.vmware.com/jp にてご覧いただけます。

VMware、VMwareロゴはVMware,Inc.の米国および各国での商標または登録商標です。他のすべての社名および製品名はそれぞれの企業の商標もしくは登録商標です。

【参考資料】

VMware ThinApp 4.0は次のような特徴を備えています。

  •  Application Link(新機能)- 相互に依存する仮想アプリケーション間での自由なコミュニケーション: Application Linkを通じて相互に依存するアプリケーション(Java、.Net、IE、Officeなど)は相互にコミュニケーションを行うことによってコンフリクトをなくし、アプリケーションのサイズを縮小し、継続性を維持すると共にソフトウェアのライセンス状況を管理します。
  •  Application Sync(新機能) - インターネットベースのアプリケーションアップデート:Application Syncはエンタープライズ内外のアプリケーション、および仮想アプリケーションを実行するマネージドと非マネージドの両方のPCに対し、バイトレベルのアップデートをHTTP/HTTPS経由でストリーム配信します。 
  •  エージェントレス型のアプリケーション仮想化により「一度のパッケージ化で、どこにでも展開可能」: ThinAppはエージェントレス型のアプリケーション仮想化という分野を開拓したThinstallの技術を使用し、どのようなデバイス(キオスク、PC、ラップトップ、シンクライアント、仮想デスクトップ)における、どのWindows OSにもアプリケーションの展開を行なうことができます。
  •  既存の管理ツールにも対応してコストを削減すると共にコンプライアンスを遵守: ThinAppは既存のプロセスとデスクトップ管理ツールにもプラグインし、物理および仮想デスクトップの管理に伴うコストと複雑さを削減します。Gartner社は「アプリケーションをテスト、パッケージ化、およびサポートを行うためのコストは仮想化によって60%削減可能である」と述べています。
  •  コンフリクトの発生しないアプリケーションにより、ビジネスの継続性を確保: アプリケーションはベースとなるOSから切り離されるため、リソースのコンフリクトに伴うコストを解消するとともに、異なるバージョンのアプリケーション(たとえば異なるバージョンのInternet Explorer)を並行して実行可能です。
  • IT部門によるデスクトップ管理を維持: ThinAppはヴイエムウェアのデスクトップ仮想化製品群(VMware ACE、VMware Fusion、VMware Workstation、およびVMware Virtual Desktop Infrastructure)とともに、企業や組織のIT部門がアプリケーション、OS、およびマイグレーションの展開をセグメント化し、実行するまでの時間を短縮すると同時にデスクトップ管理に伴う複雑さを削減できます。