プレス リリースこの記事の所要時間:1 分

日本の有職者/学生を対象にした「モバイルワークと仕事・働き方に関する実態・意識調査」「ワークライフバランス」を最重要視

日本の有職者/学生を対象にした「モバイルワークと仕事・働き方に関する実態・意識調査」
「ワークライフバランス」を最重要視

ライフスタイルに合わせた働き方の実現に求められる最大の要素は「経営者の意識」

【 2014年5月20日 (日本時間)東京発】ヴイエムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:三木 泰雄)は、国内の有職者/学生500名超を対象に実施した「モバイルワークと仕事・働き方に関する実態・意識調査」の結果を発表しました。

ITの利用が日常化する今、仕事や働き方でも従来とは異なるコラボレーションやモバイルワークが実践され、また一層の俊敏性が求められるようになっています。これらの新しい働き方の気運の高まりにより、会社員や、これから社会人になる学生の期待に応えられるITの実現へと、企業のIT部門にも変化が求められています。このような環境の変化の中、仕事・働き方に対する実態や意識の把握を目的に、この調査はアイデア&イノヴェイションマガジン『WIRED(ワイアード)』(東京都渋谷区、編集長:若林 恵)に委託して行われました。

モバイルワークの実態・意識:
経験率は、企業の規模が大きいほど低下。メリットは「仕事と生活を両立した働き方」がトップ

調査によると、回答者の64.9%が「社外でモバイルワークをする(いつもしている、もしくは時々する)と回答しました。企業規模別の場合、100人未満が77.3%であったのに対し、100~500人規模、500~1,000人規模、1,000人以上では順に63.8%、60%、57.9%と低下する傾向にありました。モバイルワークの利点は上位から順に「仕事と生活を両立した働き方」(62.4%)、「業務の短時間・効率化」(46.3%)、「移動に伴う時間と費用の削減」(44.8%)が挙げられました。今後、移動中や社外で仕事をしたいと思いますか、との問いに対しては58.6%が積極的に仕事をしたい、あるいは移動中や社外でする仕事を増やしたいと回答しています。また、業務のITモバイル化の必要性に関しては、「とても重要」が48.5%を占め、「重要」との回答と合わせた場合、合計で84.3%に達しました。これらのことから、モバイルワーク実践者は、「仕事と生活の両立」や「業務の短時間・効率化」を利点として享受しており、今後もモバイルワークを実践していきたいとの意向を示していることが分かりました。

仕事・働き方に対する意識・価値観:
「ワークライフバランス」を最重要視。阻害要因は「経営者の意識」がトップ
ライフスタイルの実現や自己実現を念頭に置いた職場環境の整備がより一層、重要

また、仕事をする上で最も重要視している点については「ワークライフバランス」が43.4%でトップになり、「給与」(16.9%)、「キャリア構築」(13.5%)の順となりました。ワークライフバランスを最重要視すると回答した比率は特に女性の間で高く、60.8%を占め、次点の「給与」(11.4%)以下を大きく引き離していました。一方、「プライベートと仕事を上手く両立できている」との問いに対しては、「とてもそう思う」は18.9%にとどまり、理想と現実には依然として乖離がある点も判明しました。ライフスタイルに合わせた就労形態の阻害要因としては「経営者の意識」が40.3%でトップとなり、「職場以外の就業環境」(15.7%)、「働く人の意見」(15%)で続きました。
また、現在の日本の社会の働き方は生産性が低いと思いますかとの質問に対しては、「とてもそう思う」(46.3%)、「ややそう思う」(35.6%)となり、低いと思う回答率は81.9%に上りました。仕事の生産性を高めるために最適な環境で仕事をしたいと思いますかとの問いについては、そう思うとの回答率が96.7%を占めました(とてもそう思う:69.7%、ややそう思う:27%)。さらにクリエイティブな仕事を行うには自由な環境が必要だとの問いについては、そう思うとの回答率が88%(とてもそう思う:54.3%、ややそう思う:33.7%)、オフィスなどの場所に縛られずに仕事をしたいとの問いについては、そう思うとの回答率が86.2%(とてもそう思う:47.8%、ややそう思う:38.4%)、好きな場所・時間に自由に仕事ができる業界・業種を選びたいと思いますかとの問いについては、そう思うとの回答率が82%(とてもそう思う:45.3%、ややそう思う:36.7%)となり、生産性の向上やクリエイティブな仕事の実現のために最適な職場環境や場所に縛られない働き方を志向する傾向が高い結果が表れました。特に、好きな場所・時間に自由に仕事ができる業界・業種を強く志向する傾向は、年代が若くなるほど表れる傾向にありました。これらのことから、現在の職場環境は必ずしもライフスタイルの実現や自己実現には最適化されているとは言えず、今後はライフスタイルの実現や自己実現を念頭に置いた職場環境の整備がより一層、求められると言えます。

ヴイエムウェア株式会社 代表取締役社長 三木 泰雄 コメント:
「ヴイエムウェアは、有職者があらゆるデバイスから安全に、しかも使い勝手よく、仕事のデータやアプリケーションにアクセスできるようにするモビリティ戦略を推進しています。外出先にいたとしても、会社支給のPCや個人所有の端末を利用して仕事を行えるようにし、社員の仕事に対するモチベーションや満足度の向上に寄与しています。すでにアジア太平洋の他の国々では、職業人の平均的な世代が、ベビー・ブームからミレニアル(1980年代から2000年代初頭に生まれた世代)へと移行し始めています。ミレニアル世代は、デジタル・ネイティブとも呼ばれるほど、ITの利活用に長け、仕事でもそれを有効活用し、時間や場所にとらわれない働き方を志向する傾向にあります。アジア太平洋の他の国々とは年齢の人口分布に差はあるものの、日本でも同様の傾向に進むと想定され、モバイルワークなどITを活用した新しい時代の『多様な働き方』の実践が必要とされると考えます。しかも日本は、生産年齢人口の減少への対策、また個人と企業の成長の促進が喫緊の課題として挙げられ、この観点からもITを活用した『多様な働き方』の促進は不可欠と言えます。モバイル・クラウド時代では、ホームオフィスや在宅勤務、移動中などでのリモートワークにも対応できるソリューションがすでに用意されています。このソリューションの活用による『多様な働き方』を導入することは、優秀な人材を確保という戦略的な観点からも意味をもつ時代が到来しようとしています。企業には今後、企業のためのITでなく、今まで以上に社員のニーズや可能性を意識した社員のためのITの導入が肝要とされるようになるでしょう」

なお、WIRED編集長 若林 恵 氏による、本調査を中心にしたこれからの働き方の講演を含む「新世代経営変革フォーラム ~クラウド・モバイルで変わる未来の働き方(主催:ヴイエムウェア株式会社)」を5月29日に東京で開催します。

【調査結果(抄)】 (別添参照)(PDF)

  • 仕事をする上で最も重要視している点は、「ワークライフバランス」。
  • 現状「プライベートと仕事をうまく両立できている」について「とてもそう思う」は約19%に留まる。将来は「生産性を高めるために最適な環境で仕事がしたい」、「場所に縛られない働き方をしたい」と考えているケースが9割前後に達している。
  • 個々人のライフスタイルに合った働き方の実現に欠けている要素は、経営者の意識がトップで4割の対象が感じている。

【調査概要】

調査名: WIREDオーディエンスにおける「モバイルワークと仕事・働き方に関する実態・意識調査」
調査対象国: 日本国内在住者
調査対象者: WIRED オーディエンス。回答者534名(有職者:451名、学生:49名、その他34名)
調査方法: WIREDオーディエンスを対象としたインターネット調査
調査期間: 2014年4月17日~4月23日

ヴイエムウェア社について
ヴイエムウェア(本社:カリフォルニア州パロアルト)は、クラウド時代においてビジネスの活性化を支援する仮想化ソリューションおよびクラウド インフラ ソリューションを提供いたします。ヴイエムウェアは、顧客がITリソースの構築・提供・利用を、発展的かつ企業特有のビジネスニーズ対応した方法で、移行できるよう支援します。ヴイエムウェアは、50万社を超える顧客、および7万5,000社を超えるパートナを有し、全世界にオフィスを展開するグローバル企業です。当社の2013年度の売上高は、52億1,000万ドルです。VMwareの詳細は www.vmware.com/jp をご覧ください。