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VMware、Project Montereyを発表: 次世代アプリケーションを支えるハイブリッド クラウド アーキテクチャの再構成

VMware、Project Montereyを発表:
次世代アプリケーションを支えるハイブリッド クラウド アーキテクチャの再構成

VMware Cloud Foundationを拡張し、SmartNICテクノロジをサポートする新たなイニシアチブにより、パフォーマンス向上、分散型セキュリティとすべてのアプリケーションの一貫した運用を実現

Dell Technologies、Hewlett Packard Enterprise、Lenovoが、Intel、NVIDIA、Pensando Systemsの SmartNICを使用したProject Montereyに基づくソリューションを提供

*本内容は、2020年9月30日(米国時間)に米国VMware, Inc.が発表した報道資料の翻訳版です。

【2020年10月1日(米国時間)カリフォルニア州発】
VMware, Inc.(NYSE:VMW)は本日、VMworld® 2020にてデータセンタ、クラウド、エッジ向けのアーキテクチャを進化させ、AI、機械学習、5Gアプリケーションなど次世代アプリケーションの変化する要件に対応する技術プレビュー「Project Monterey」を発表しました。Intel、NVIDIA、Pensando Systems、そしてシステム大手のDell Technologies、Hewlett Packard Enterprise(HPE)、Lenovoなどのエコシステム パートナと協力して、Project Montereyに基づくソリューションを提供します。

VMwareは、VMworld 2020で発表する多岐にわたるソリューションとサービスの提供により、企業がかつてなく厳しい市場を勝ち抜き、事業を継続していけるよう支援します。VMwareのクラウド、アプリケーションのモダナイゼーション、ネットワーク、セキュリティ、デジタルワークスペース プラットフォームは、場所を問わずアプリケーションを構築、実行、管理、接続、保護できる柔軟で一貫したデジタル基盤を形成します。

Project Montereyの導入で次世代アプリケーションの課題に対応
多くの企業は既存のアプリケーションをモダナイズし、新たなアプリケーションを展開するうえで、独自の要件を満たすため、従来のITアーキテクチャを拡張しています。5G対応、クラウドネイティブ、データ指向、機械学習、マルチクラウド、分散環境向けハイブリッド アプリケーションなどの次世代型アプリケーションの登場により、IT部門はサーバCPUのサイクル数が増加しパフォーマンスに影響を与えるといった新たな課題に直面しています。

多くの企業はこれらの問題に対処するため、GPU(Graphics Processor Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、オフロード機能を備えたNIC(Network Interface Card)などのハードウェア アクセラレータを搭載した専用システムを採用し、新たなアプリケーションのパフォーマンスやセキュリティのニーズに対応してきました。これらのアクセラレータはパフォーマンスを向上させましたが、その一方で、このアプローチによってチームのサイロ化、専門的なスキルの必要性、総所有コスト(TCO)の増加、さらなる複雑さとセキュリティ要件が生まれています。

そのようななか、VMwareはProject Montereyにより、企業による複雑化するこの状況への対処を支援します。なお、このイニシアチブには以下が含まれます。

  • SmartNICのサポート:VMwareは、VMware Cloud FoundationTM(VMware vSphere®、VMware vSANTM、VMware NSX®)を進化させ、システムCPUが通常処理を行う処理タスクをオフロードする新しいアーキテクチャ コンポーネントであるSmartNICテクノロジやDPU(Data Processing Unit)をサポートします。これによりVMware Cloud Foundationは、x86プロセッサ上でコンピュートの仮想化を維持しながら、ネットワークおよびストレージI/O機能をSmartNICにオフロードすることが可能になります。そのためアプリケーションが利用できるネットワーク帯域幅を最大限に活用しながら、x86プロセッサのリソースを節約してアプリケーションのパフォーマンスを最大化できます。VMwareは、VMware ESXiTMをSmartNIC上で実行できるようにすることで、この進化の第一歩を踏み出しました。
  • プラットフォームの再構築:VMware Cloud Foundationを再構築し、ベア メタル サーバのサポートを拡張するなど、サーバの分散化を実現します。これにより、1台の物理サーバ上で実行されているアプリケーションが、他の物理サーバでFPGAなどのハードウェア アクセラレータ リソースを使用できるようになります。また、ポリシー ベースのアクセスやソフトウェアAPIを介し、アプリケーションのニーズに応じて、物理リソースへの動的なアクセスを可能にします。さらに、ESXiをSmartNIC上で実行するため、仮想化/ベアメタル環境にかかわらず、単一の管理フレームワークを使用し、すべてのコンピュート インフラを管理できるようになります。ネットワーク、ストレージ、セキュリティ機能をメイン サーバから切り離すことで、これらの機能をサーバから独立させてパッチの適用やアップグレードが可能になります。
  • セキュリティ:Project Montereyにより、VMwareはIntrinsic Security(本質的なセキュリティ)というビジョンを実現します。各SmartNICは、すべての機能を備えたステートフル ファイアウォールと高度なセキュリティ スイートを実行できます。これはホストではなくNICで実行されるため、最大数千台規模の小さなファイアウォールを展開し、アプリケーションを構成する特定のアプリケーション サービスを保護するように自動調整できます(各サービスは、特定サービスの脆弱性を保護するインテリジェントな防御で保護)。これにより、数万ものアプリケーション サービスに対し、自動的に調整して展開できるカスタムビルドの防御が可能になります。さらにProject Montereyにより、マルチテナントをサポートする企業やサービス プロバイダは、コア インフラからテナントを分離できるようになります。

Project Montereyは、パフォーマンス、可用性、セキュリティに関するアプリケーション固有のニーズを満たすために、データセンタ、クラウド、エッジ環境に適応するための俊敏性と柔軟性を向上させます。この取り組みにより、すべてのアプリケーションに対するVMwareのインフラと運用が拡張されるため、専用のシステム、チーム、管理ツールを用意する必要がなくなり、ひいては複雑さとTCO全体を削減できます。

5Gネットワークの仮想化やコンテナ化にむけて、世界の通信事業者によるVMware Telco Cloudプラットフォームの採用が拡大しています。Project Montereyは、5Gネットワークに求められる高度かつ革新的なサービス提供に不可欠となる、高効率かつ完全に仮想化された5Gインフラの構築の推進を支援します。

業界のリーダー企業がサポートするProject Monterey
Project Montereyは、幅広いエコシステムのサポートを受け、柔軟で統合されたソリューションを提供します。VMwareはProject Montereyの一環として、Intel、NVIDIA、Pensandoと協力し、それぞれのSmartNICテクノロジを活用します。そしてDell Technologies、HPE、Lenovoは、Project Montereyに基づく統合システムを提供します。

VMware Inc. 最高執行責任者(COO)、プロダクトおよびクラウド サービス担当
ラジブ・ラーマスワーミ(Rajiv Ramaswami)コメント:
「企業はクラウド ネイティブから機械学習、分散したデータ集約型のストリーミング アプリケーションまで、ますます高度なアプリケーションを導入しています。そのようななか、VMwareは次世代アプリケーションの移行要件への対応を支援するProject Montereyを発表します。データセンタ、クラウド、エッジのアーキテクチャを再構成することで、より自由にこれらのアプリケーションを最適な環境で実行できるようになります」

ご購入および価格について
Project Montereyは技術プレビューのため、現時点では提供開始時期を発表していません。

*US参考資料原文、および参考資料内コメントは下記URLよりご覧ください。(英語サイト)
https://www.vmware.com/company/news/releases/vmw-newsfeed.VMware-Unveils-Project-Monterey-Re-Imagining-Hybrid-Cloud-Architecture-to-Support-Next-Generation-Applications.89238c82-cabf-4136-b66e-642617f10d40.html

ヴイエムウェア社について
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