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VMware、通信事業者のOpenStack環境での迅速なNFV導入を支援

VMware、通信事業者のOpenStack環境での迅速なNFV導入を支援

VMware vCloud NFVのOpenStackエディションを通じて、OpenStackならびにコンテナに対応した キャリアグレードのNFVインフラを提供し、通信事業者のネットワークを変革

VMware Integrated OpenStack キャリアエディションにより、通信事業社向けの新機能を提供し、仮想ネットワーク機能(VNF)のパフォーマンス強化、動的スケーリング、マルチテナント、クラウドのリソース予約などが可能に

*本内容は、2017年9月12日(米国ならびにスペイン時間)に米国VMware, Inc.が発表した報道資料の抄訳版です。

【2017年9月12日(米国ならびにスペイン時間)米国カリフォルニア州/バルセロナ発】

VMware, Inc.(NYSE:VMW)は、スペイン・バルセロナで開催中のVMworld® 2017 Eurpoeで、OpenStackで本番環境のネットワーク機能の仮想化(NFV)サービスを提供するための新ソリューションであるVMware vCloud® NFV™ OpenStackを発表しました。新たに提供されるVMware vCloud NFV OpenStackプラットフォームには、VMware Integrated OpenStack キャリアエディションが含まれます。このVMware Integrated OpenStack キャリアエディションは、OpenStackのOcataをベースとした最新のディストリビューションで、VMwareのNFVインフラ プラットフォームとの完全な統合、検証、認証を実現しています。VMware Integrated OpenStackをNFVのVirtualized Infrastructure Manager(VIM)として活用することで、ネットワーク担当者はVMwareが提供するキャリアグレードのNFVインフラ プラットフォーム上でOpenStackのクラウド環境を簡単に導入、アップグレード、運用できます。

VMwareはさらに、Vodafoneグループがグローバル規模でのNFVの提供開始に向けてVMwareのソリューションを採用したことDell EMCと共に、事前に統合/検証済のOpenStack対応のNFVソリューションを発表しました。

これまでにないほどネットワークのトラフィックが急増すると同時に、顧客からの期待も急速に高まっていることを受け、通信事業者はNFVの導入を加速しています。通信業界では、オープンなアーキテクチャの活用、クラウド ベースのネットワークにおける柔軟性の向上や技術革新の加速、OpenStack開発者のグローバル規模のコミュニティへのアクセス、そしてNFV OrchestrationやVNF-Managerなどの標準化されたノースバウンド インターフェースなど、潜在的なメリットを見越して、OpenStack 環境にNFVを導入する例が増加しています。VMwareでは、本日発表したVMware vCloud NFV OpenStackを通じて、オープンなアーキテクチャに対応し、NFV環境のスムーズな統合や相互運用性の確保を支援します。

通信事業者の要件に対応するOpenStack

VMware Integrated OpenStack キャリアエディションは、OpenStack環境でNFVベースのネットワーク サービスを構築している通信事業者が求める要件に対応できるよう、特別設計されています。VMware vCloud NFV OpenStackは、統合されたコンテナ管理を通じてコンテナ ベースの仮想ネットワーク機能(VNF)にネイティブで対応しており、これにより仮想マシン(VM)やコンテナをベースとしたVNFを単一のVIM上で稼働させることができます。また、VMware vCloud NFV OpenStackでは、OpenStackのOcata独自の機能を活用し、NFVネットワークを導入する通信事業者向けに以下のツールを提供します。

  • マルチテナントとVNFリソース予約:リソース単位でのテナント分離とテナントごとのリソースを確保できるため、通信事業者はインフラのSLAを確実に達成できると同時に、ネットワーク内のテナントの安全性を高め、より精度の高いキャパシティ プランニングが可能になります。
  • 動的かつ柔軟なネットワーク リソースの拡張:この機能により、通信事業者は利用パターンに応じたネットワーク機能のスケールアップ/スケールダウン、スケールイン/スケールアウトが可能になり、柔軟性に優れたサービスを構築できます。これにより、ネットワーク トラフィック状況に合わせてリアルタイムに対応できます。また、この機能によりリソース管理の最適化や投資コスト/運用コストを低減できます。
  • 対応するネットワークやプラットフォームの拡大(EPA):この機能により、データプレーンのキャリアグレードかつ低レイテンシのパフォーマンスを実現し、通信事業者はより優れたサービス品質を実現するためのネットワーク パフォーマンスを維持できると同時に、CPUピニング(固定)、きめ細やかなNUMA設定、複数のNIC方式への対応、シングル ルートI/O仮想化(SR-IOV)などのさまざまな方式に対応できるため、リソースの活用を最適化できます。

VMware vCloud NFV OpenStackにより、本番環境のNFV活用を加速化/簡素化

VMwareのNFVインフラ(NFVI)向けの豊富な機能やVMware Integrated OpenStack キャリアエディションを活用し、VMware vCloud NFV OpenStackは以下のような機能を通信事業者向けに提供します。

  • OpenStackの導入を簡素化:VMware Integrated OpenStack キャリアエディションにより、VMware vSphere® Web Clientからテンプレートを活用して完全なOpenStackインフラを簡単に導入でき、さらにVMware vCenter®の高度な管理機能も活用できます。
  • OpenStackのシームレスなアップグレード:コントロール プレーンとデータ プレーンを分離することで、OpenStackのアップグレード時のネットワーク サービスのゼロ ダウンタイムやサービスの継続性を実現します。通信事業者は迅速なアップグレードやパッチの適用を通じて、イノベーションを継続することができます。
  • 統合された運用管理:VMware独自のNFVインフラの運用自動化やCeilometerとの統合に加え、プロアクティブな予測分析、障害の隔離、障害原因の分析、迅速な復旧機能により、統合的な運用管理が可能になります。VMware vCloud NFV OpenStackに統合されたVMware vRealize® Operations Manager™、VMware vRealize® Log Insight™、VMware vRealize® Network Insight™により、プラットフォームの運用監視、分析、復旧を単一画面上で確認できるため、平均復旧時間(MTTU/MTTR)の高速化による運用コストの削減が可能になります。

 

VMware vCloud NFVならびにVMware Readyプログラムについて

VMware vCloud NFVは世界中の50社以上の通信事業者が運用する90以上のNFV環境に導入されており、サービスの技術革新と配信の高速化、コストの削減、ネットワーク運用の簡素化を支援しています。VMware vCloud NFVプラットフォームにより、企業は今日複数ベンダーから提供されている複数の機能のNFVプラットフォームを導入し、5G時代に向けたサービス自動化、安全性に優れたマルチテナント、運用管理、キャリアグレードの信頼性を実現できます。VMware Ready® for NFV認証により、通信事業者はVMwareのパートナから提供されるVNFソリューションをスムーズかつ効率的にVMware vCloud NFVと組み合わせて導入、稼働、相互運用できるようになります。現在、20社以上のVNFパートナが従来バージョンのVMware Integrated OpenStack向けの認証を取得し、またVMware Integrated OpenStack キャリアエディションの一般提供開始時にはこれらVNFパートナ各社は通信事業者向けエディション向け認証も取得する予定です。

 

VMware Inc. Telco NFV部門 ソリューション担当 副社長 ガブリエレ・デ・ピアッツァ(Gabriele Di Piazza) コメント:

「VMware vCloud NFV OpenStackエディションとVMware Integrated OpenStack キャリアエディションは、顧客からの要望を反映したVMwareのNFV戦略における重要なステップとなる製品です。VMwareは業界初となるOpenStackの本番環境でのNFVの実現に向けた最短経路を提供します。VMwareの業界をリードする仮想化ソフトウェアとオープンかつ業界標準のOpenStackを組み合わせることで、通信事業者向けに最適化された、最も信頼性が高く、かつ機能が豊富なNFVインフラを提供します」

 

*US参考資料原文、および参考資料内コメントは下記URLよりご覧ください。(英語サイト)

https://www.vmware.com/company/news/releases/vmw-newsfeed.VMware-Offers-Communications-Service-Providers-the-Fastest-Path-to-OpenStack-for-Network-Functions-Virtualization.2186745.html

■ご購入について

VMware vCloud NFVキャリア エディションの日本市場での提供開始時期は今日現在未定です。提供開始時期が明確になりましたら、改めてお知らせする予定です。

VMwareの通信事業者向けソリューションについて

VMwareは、世界中の通信事業者向けに実績ある戦略上必要不可欠なソフトウェアとサービスを提供するパートナとして、通信事業者のデジタル トランスフォーメーションを加速し、ビジネスを管理、変革、成長させるための支援を提供しています。通信事業者はVMwareのソリューションを活用して、ネットワーク サービスやアプリケーション向けの共通の運用環境のもと、ネットワーク、クラウド、ITアーキテクチャを単一プラットフォーム上に統合できます。VMwareは革新的なNFV、モビリティ、IoTのプラットフォームを通じて、俊敏性に優れたエンドツーエンドのサービスの柔軟性を実現します。これにより、サービス プロバイダは新たな収益源の創造、新たな業界の開拓、コストの削減、そして顧客満足度の向上が可能になります。

 

 

ヴイエムウェア社について

ヴイエムウェア(本社:カリフォルニア州パロアルト)は、クラウド インフラとビジネス モビリティの分野で世界をリードし、顧客のデジタル トランスフォーメーションを加速させています。顧客はヴイエムウェアのソリューションを利用してデータセンタの革新とパブリッククラウドとの統合、最新のアプリケーションを用いたイノベーションの推進、デジタルワークスペースを活用した卓越した体験の創出、そして、セキュリティ変革による信頼性の確保を実現し、ビジネスの俊敏性を向上しています。今日、全世界で50万社を超える顧客、および7万5,000社を超えるパートナを有し、2016年度の売上高は、70億9,000万米ドルに上ります。VMwareの詳細は www.vmware.com/jpをご覧ください。

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VMware、vCloud、vCloud NFV、vSphere、VMware Ready、vRealize、vRealize Operations Manager、Log Insight、Network Insightは、VMware, Inc.の米国および各国での商標または登録商標です。他のすべての名称ならびに商標は、それぞれの企業の商標または登録商標です。