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VMware、データセンタのエネルギー使用量を最適化する Carbon Avoidance Meterを発表

VMware、データセンタのエネルギー使用量を最適化する

Carbon Avoidance Meterを発表

最新の機能を通じて、データセンタの電力管理とサステナブル コンピューティングの

業界標準とベスト プラクティスの推進を目指す

*本内容は、2019年5月13日(米国時間)に米国VMware, Inc.が発表した報道資料の翻訳版です。

【2019年5月13日(米国時間)カリフォルニア州発】VMware, Inc.(NYSE:VMW)は本日、データセンタの運用管理者向けに、二酸化炭素排出量*1とエネルギー使用量のレベルを基にほぼリアルタイムで算出される「カーボン スコア」と、排出量を削減するための推奨事項を提供するCarbon Avoidance Meter(CAM)を発表しました。CAMは、プロアクティブなサポート テクノロジであるVMware Skyline™ プラットフォームを通じてVMwareに送信されたテレメトリ データに基づいてカーボン スコアを算出し、IT業界でのエネルギーの削減と持続可能なベスト プラクティスの推進を支援します。

CAMは、VMwareが3日間にわたり開催する年次テクニカル カンファレンス、RADIO(Research and Development Innovation Offsite)で発表されました。このカンファレンスには世界中から1,800人以上のVMwareの社員が集まり、革新的なアイデアを共有し、VMwareの研究開発部門で生まれている技術戦略やプロジェクトについて学びます。VMwareの研究開発部門は、社内の製品インキュベータとして機能するxLabsで、PoC(事前検証)としてCAMを開発しました。xLabsは、VMwareの製品ライフサイクルに関わる革新的なプロジェクトを考案・開発しており、社員がアイデアを具現化するプラットフォームとなります。

現在、データセンタの多くは石炭、原子力、風力などのさまざまなエネルギー源から供給されるグリッドから電力を消費しています。VMware Skylineをサブスクリプションで利用している顧客は、CAMを使用して仮想マシンの統合率を定量化できます。また、実行可能と判断される場合には、より高い仮想化統合率を推奨し、エネルギー使用量と二酸化炭素排出量をさらに削減できます。CAMは、消費電力をほぼリアルタイムで分析し、顧客に求められるカーボン オフセット クレジットの購入量のほか、より持続可能なエネルギー源の利用するために何日分のワークロードをシフトできるかを把握可能にするデータを提示します。これらの情報に基づいて、より持続可能なエネルギー源から電力を利用する、あるいは業務時間外はワークロードをより持続可能なエネルギー源に移行するといったことが可能になります。

CAMは、VMwareが2020年に向けて取り組む持続可能性目標や、地球により良い未来を推進するための革新的なテクノロジの創出で、重要なステップとなります。VMwareが2015年に開始した「VMware 2020」の取り組みでは、エネルギー効率化の推進と再生可能エネルギーとカーボン オフセットの調達による二酸化炭素排出量の削減、企業と非営利団体のデジタル格差の解消を目標として掲げています*2。VMwareは自社のビジネス手法にこれらの目標を適用させるだけではなく、CAMを含め今後、提供する製品にサステナビリティ対応機能を組み込み、顧客向けに環境や社会に良い影響を与えるソリューションを提供するとともに、顧客やパートナによりクリーンなテクノロジの使用を支援するデータを提示します。

CAMにはほかにも、ほぼリアルタイムでのCPU種類別の負荷量の動的な算出、監視対象システムの負荷算出*3、データセンタのある特定の地域での消費量に基づく二酸化炭素排出量の算出などの機能を備えています。またCAMは、データセンタのエネルギー消費削減とグリーン コンピューティングのためのベスト プラクティスと標準の策定を目指しています。

CAMはVMware Skylineを利用している顧客を対象に、VMwareの社内で開発された革新的なプロアクティブ サポート サービスであるVMware Skyline™ Advisorを通じて、2019年後半に提供開始される予定です。VMwareは、Skyline サービスのハイパフォーマンス テクノロジとツールを通じて、VMwareの顧客にプロアクティブ、予測的、かつ処方的な推奨事項を提供し、VMwareの製品/ソリューションのポートフォリオ全体にわたり、そのデータセンタ運用の安定性と信頼性を向上させます。顧客は、CAMの追加導入により、プロアクティブに環境を最適化しながら「カーボン スコア」を監視できるようになります。

VMware Inc. 最高技術責任者(CTO)兼上席副社長 レイ・オファレル(Ray O'Farrell)コメント:

「モバイル クラウド コンピューティングなどのテクノロジへの依存度が高まり、データセンタ向けに膨大な発電が求められています。このため、企業は環境影響軽減に向け、気候変動への貢献度の評価や、このプロセスを自動化/最適化する製品とサービスを導入し、エネルギー出力の低減に努める必要があります。VMwareは、さまざまな顧客とパートナが参加するエコシステム全体での環境影響の軽減を究極的な目標としてリソースとツールの提供し、顧客を積極的に支援しています」

* 詳しくはこちらをご覧ください。(英語サイト)

https://ir.vmware.com/websites/vmware/English/2120/us-press-release.html?airportNewsID=2afe0017-07eb-4181-9f38-7ffb11aa03bd

1)    二酸化炭素排出量は、特定の人物やグループによる化石燃料の消費の結果、排出される二酸化炭素およびその他の炭素化合物の量として定義されるものです。(オックスフォード英語辞典:Oxford Dictionaries, n.d.)

2)    VMwareはすでに、2020年までに世界中の事業拠点を再生可能エネルギー100%で使用することを公言しています。また、2018年に、計画よりも2年繰り上げて、二酸化炭素排出量の削減目標を達成しました。

3)    kWh単位の負荷計算

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