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ヴイエムウェア、仮想デスクトップ環境の拡張性と管理を進化させるVMware View 3を提供開始

ヴイエムウェア、仮想デスクトップ環境の拡張性と管理を進化させるVMware View 3を提供開始

ストレージコストの削減、ユーザー環境の改善、ひとつのイメージから何千台ものデスクトップをプロビジョニング、アップデートすることが可能に

【2008年12月3日 東京発】 

ヴイエムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:三木 泰雄)は、仮想デスクトップ コンピューティングを大きく前進させるVMware View 3 (以下、VMware View) の提供を開始します。VMware ViewはVMware Infrastructure 3のメリットをデスクトップにも拡大し、セキュリティと可用性が保証され、かつパーソナライズされたデスクトップ環境を構築します。VMware Viewの導入により、IT部門はデスクトップを特定の物理デバイスや場所から「切り離し」、ほとんどの機器から安全にアクセスすることのできる「myView」を作成できます。これら仮想デスクトップイメージをVMware Infrastructure 3によってのデータセンタ内に取り込むことにより、VMware ViewはIT管理者が数千のデスクトップを簡単、安全、かつ低い運営コストで提供、管理することを可能にします。

VMware Viewは、9月に行われたVMworld2008で発表された、vClientイニシアチブの一環として、「デスクトップ仮想化のジレンマ」を解決するために開発されました。従業員に対して、シンクライアントを提供するか、ファットクライアントを提供するかというビジネス上の選択は、デスクトップのジレンマと言えると、ヴイエムウェアの社長兼CEOであるポール マリッツ(Paul Maritz)は説明します。ファットクライアント、すなわちフル装備のPCは、従業員のデスクトップ環境に充実したアプリケーション セットをもたらします。しかし、アプリケーションは数千台のPCに割り当てられることもあり、デスクトップ環境の調達、更新、パッチ適用、セキュリティ対策を個別に行う必要があるため、その管理はとても困難です。シンクライアントは、安価で、安全であり、コスト効果の点で管理に優れている反面、ファットクライアントの持つ充実した機能や柔軟性、互換性を実現することはこれまで不可能でした。そのため、大半の企業では、コールセンター スタッフのような、必要最低限の環境でも生産的に作業を行える従業員のみにシンクライアントを提供しています。VMware View 3は、ファットクライアントとシンクライアント双方の利点を兼ね備えており、あらゆるデバイスで、パーソナライズされた充実したデスクトップ環境を提供しつつ、データセンタ内に仮想デスクトップを設置し、管理の簡素化とのエンドポイントでのセキュリティ確保を実現し、こうしたジレンマを解決します。

VMware View 3 には「VMware View 3, Enterprise Edition」、「VMware View 3 Premier Edition」の2種類のエディションが用意されています。

  • VMware View 3 , Enterprise Edition:VMware Infrastructure Enterprise Editionに加え、IT管理者が調達を迅速に行うと共にユーザーアクセスを厳しく管理できるデスクトップ管理サーバであるVMware View Manager 3が含まれています。
  • VMware View 3 , Premier Edition:VMware Infrastructure Enterprise Edition、VMware View  Manager 3、VMware ThinApp、およびVMware View Composerが含まれます。

Enterprise Strategy GroupアナリストのMark Bowker氏は次のように述べています。「VMware View 3の発売開始により、ヴイエムウェアは同社の仮想デスクトップ インフラストラクチャのビジョンを超え、クライアント側とサーバ側の両方のデスクトップ仮想化におけるリーダーシップと強みを組み合わせてデスクトップ管理とアプリケーション提供の課題を大幅に改善し、またPCユーザー環境をさらに高める技術により、顧客の抱える問題の解決にあたっています。VMware View 3と共に発売された新製品のひとつであるVMware View Composerは、画期的なイメージ管理とリンク クローン技術を通じて、必要なストレージ容量と運用コストを大きく削減し、仮想デスクトップ ソリューションの総所有コストをさらに引き下げます。」

ご購入について
VMware View 3は国内販売パートナー様よりご購入いただけます。パートナー様に関する情報は http://www.vmware.com/jp/partners/ をご覧ください。

価格について
■View Enterprise Starter Kit :(市場予想価格)約25万円より
10台までの同時接続ユーザライセンス、1年間Goldサポート込
(VMware Infrastructure Enterprise Edition (2CPU), vCenter Foundation, View Manager 3が含まれます。)
■View Premier Starter Kit:(市場予想価格)約42万円
10台までの同時接続ユーザライセンス、1年間Goldサポート込
(VMware Infrastructure Enterprise Edition (2CPU), vCenter Foundation, View Manager 3, View Composer, ThinApp (Packager, 1 VMware Workstation, 10クライアント), オフラインデスクトップ(試験的サポート)が含まれます。)

ヴイエムウェア社について
ヴイエムウェアは、デスクトップからデータセンタにわたる仮想化ソリューションにおけるグローバルリーダーです。すべての規模にわたって、お客様がヴイエムウェアにより設備投資や運営経費の削減、ビジネス継続性の確保、およびセキュリティの強化を、環境に配慮した運営と共に実現しています。2007年度に13億ドルの売上、12万社を超えるお客様、および2万社を超えるパートナーを持つヴイエムウェアは、最も急速な成長を遂げているソフトウェア企業のひとつです。カリフォルニア州パロアルトに本社を置き、主な株主はEMCです。ヴイエムウェアの詳細は www.vmware.com/jp にてご覧いただけます。

VMware、VMwareロゴはVMware,Inc.の米国および各国での商標または登録商標です。他のすべての社名および製品名はそれぞれの企業の商標もしくは登録商標です。

【VMware View 3 製品機能、技術について】

  • VMware View Composerはストレージ容量を削減し、仮想マシンの設定変更を共有しやすくするリンク クローン技術を使用し、マスター イメージからすばやく仮想デスクトップを作成します。またストレージ スペースを最大70%削減することのできる新製品です。イメージの準備と調達はわずか数秒で自動的に行われ、View Managerによってコントロールされます。View Composerでは、マスターイメージに対してパッチ適用や最新版へのアップデートを行うことにより、何千台もの仮想デスクトップをアップデートすることができ、変更内容はマスターイメージからクローン作成された個々のデスクトップに適用されます。View Composerはユーザーのデータ、設定、および環境設定を保持しながら、イメージによる1対多のアップデートを行うため、エンドユーザーに負担をかけないパッチ適用を実現します。
  • ThinAppはヴイエムウェアのエージェントレスでのアプリケーション仮想化製品であり、アプリケーションのパッケージングと仮想デスクトップ環境への展開を簡素化します。ThinAppとView Composerを組み合わせることにより、仮想デスクトップのイメージ作成とアップデート作業が合理化されます。ThinAppを使用すれば、アプリケーションはホストとなるOSのバージョンやパッチのレベルに依存することなく実行可能となり、アプリケーションのアップデートやパッチ適用が簡素化されるとともに、アプリケーション管理が集中化され、圧縮されるためにストレージ容量をさらに削減できます。ThinApp は他の仮想アプリケーション技術と比べ、ユーザーはデスクトップをエージェントレスで利用できるという優位性を持っています。
  • オフライン デスクトップ(試験的サポート)は、仮想デスクトップをデータセンタとローカルなデスクトップとの間で、効率的かつ安全に移動できるという柔軟性を提供し、ユーザーの生産性を高めると共にセキュリティの確保された移動を実現します。ユーザーは仮想デスクトップを物理クライアントへと「チェックアウト」、その仮想デスクトップをローカルで実行し、その後それをデータセンタに「チェックイン」することができます。オフライン デスクトップを通じてユーザーは仮想デスクトップをオフラインで実行し、ローカルなリソースを活用して最高の仮想デスクトップ環境を実現します。
  • 統合アクセス(View Managerの新機能)は、ひとつのインターフェースから複数のタイプのセッションにアクセスすることができます。View ManagerはVMware Infrastructure、Windows Terminal Server上で実行されているユーザーセッション、あるいはブレードPCなどの物理的PC上でホストされたデスクトップ環境に接続します。それぞれのユーザーはひとつのアクセス ポイントから自分のデスクトップ環境に接続し、また管理者はただ1個所のポイントを通じて管理を行うことができます。
  • 仮想プリンタ(View Managerの新機能)は、プリンタ ドライバをインストールせずに、ローカル及びネットワーク プリンタからの印刷を可能にします。仮想プリンタ技術は印刷ジョブの圧縮とクライアントからのローカル プリンタ検出機能を備えています。これによってプリンタ ドライバに伴う問題がなくなり、プリンタの設定も不要になります。エンドユーザーにはWAN(広域通信網:Wide Area Network)上のどこからでも高品質な印刷と速度向上が得られます。
  • マルチメディア リダイレクション (View Managerの新機能)は、高度なマルチメディアを再生する際のユーザー環境を改善します。マルチメディアの処理作業はサーバからエンドユーザーの機器にリディレクトされ、そこでローカルな処理能力を活用してマルチメディア ストリーミングのデコードが行われます。