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ヴイエムウェア、企業レベルでのクラウド コンピューティングを推進するvCloud Initiativeを発表

 

ヴイエムウェア、企業レベルでのクラウド コンピューティングを推進するvCloud Initiativeを発表

社内外のクラウド間でリソース利用により、広範なアプリケーション互換性の実現を目指す

*本内容は、2008年9月15日(米国時間)に米国VMware, Inc. が発表した報道資料の翻訳版です。 

【2008年9月15日 (米国時間)米ネバダ州発】

仮想化ソリューションにおけるグローバルリーダーであるVMware, Inc.(米カリフォルニア州)は、米国ラスベガスで開催された世界最大規模の仮想化イベントであるVMworld 2008において、仮想データセンタとクラウド サービス プロバイダ間の処理能力を要求に応じて結合させ、既存および新規のアプリケーション負荷に対応する企業レベルでのクラウド コンピューティング*注1)の実現を目指すvCloud Initiativeを、100社以上のパートナーから支持を得て発表しました。

ヴイエムウェアの社長兼CEOであるポール マリッツ(Paul Maritz)は、次のように述べています。
「これまで企業は、クラウド コンピューティングのメリットを実現するために、長時間の中断を伴うインフラストラクチャやアプリケーションの変更など、高いハードルを越えなければなりませんでした。VMware vCloud Initiativeは、すべてのお客様やアプリケーションにも対応できる企業レベルでのクラウド コンピューティングを実現すべく、業界の革新的企業が集結したものです。社内ITインフラを社内クラウド モデルへと拡張したい場合でも、社外の処理能力を活用したい場合でも、ヴイエムウェアのプラットフォームは企業の皆様に、経営の効率性と俊敏性を高めるために必要なITリソースを、必要な時に、ダイアルを回す感覚で増減を調整できる柔軟性と安心感とともにご提供します。」

業界パートナーから広く支持を得ることで、VMware vCloud Initiativeは、大小の企業がファイアウォール*注2)内外の処理能力を、必要な時に、必要な形で、必要な量だけ、安全に活用できるようサポートし、社内すべてのアプリケーション、またはサービス品質を確保することを目指します。
現在、VMware Infrastructureは、社内ITインフラの運用に利用されている他、災害復旧、Webホスティング、ホスティング型開発環境などのマネージドITサービスの提供に広く採用されています。今後、ヴイエムウェアは、仮想インフラストラクチャをVirtual Datacenter Operating System(以下、VDC-OS)へと拡張し、アプリケーション サービス、インフラストラクチャ サービス、マネジメント サービス、クラウド サービスによって既存のアプリケーション負荷や、将来において任意のフレームワーク上で開発されるアプリケーションの負荷を処理します。VMware vCloud Initiativeの基盤をなすコア技術は、一群のCloud vServiceです。このCloud vService群が提供する各種のAPIおよびテクノロジによって、社内クラウドと社外クラウドの間の統合、ピーク負荷時のリソースの調整やサービス レベル マネジメント、災害復旧を可能にしたエンタープライズクラスのクラウド コンピューティングを実現します。

クラウド プロバイダ向けの階層型サービス モデル
VMware vCloud Initiativeによって、企業やサービス プロバイダは、ベーシックなクラウド サービスから、新たなCloud vServiceによる先進機能によるマルチレベルのサービス群を提供できます。サービス プロバイダは、クラウド機能の活用レベルに応じて、下記のVMware Readyクラウド サービスを提供できます。

  1. VMware Readyクラウド サービスは、VMware Infrastructureの利点を活用して、柔軟性に優れた企業レベルのクラウドやホスティング、マネージド サービスを提供します。VMware Readyクラウド サービスはサービス プロバイダ各社から提供開始されます。
  2. VMware Ready Optimizedクラウド サービスは、Cloud vServices API、vAppテクノロジー、共通仕様のOVF(Open Virtualization Format)および、ヴイエムウェアのその他のテクノロジを使い、社内のデータセンタや社外のクラウドで動作するアプリケーションの一貫した可搬性、プロビジョニング、管理、サービス保証の実現を可能にします。VMware Ready Optimizedクラウド サービスは、現在、パートナー企業と共同開発中です。
  3. VMware Ready Integratedクラウド サービスは、ヴイエムウェアの管理製品ラインアップ「vCenter」の一要素として、共通アプローチによる社内外のクラウド環境間の統合管理を可能にします。また、クラウド用に最適化されたヴイエムウェアのビジネス継続性や仮想アプライアンス オーサリング機能などの主要機能が、提供されます。VMware Ready Integratedクラウド サービスは現在、パートナー企業と共同開発中です。

IDCのリサーチ担当バイス プレジデント、John Humphreys氏は、次のように述べています。
「クラウドベースのサービス成功の鍵のひとつとなるのは、サービスが顧客の既存アプリケーションに拡張可能かどうかということです。ヴイエムウェアのvCloud Initiativeは、適切なテクノロジとパートナーを集め、お客様に必要となる柔軟性と幅広い選択肢の実現をサポートします。広範なパートナー エコシステムを活用することは、自身でデータセンタを開設するよりもむしろ賢明な方法といえます。アプリケーションやビジネス サービスは、もはや単一のプロバイダで構成されないのです。お客様はロケーションの選択肢の幅広さ、また、サービス品質に基づいてプロバイダを選択できるようになります。」

新規および既存のアプリケーションのサポート
VMware vCloud Initiativeにより、従来のWindows NTから最新のRuby on Rail*注3)にまで、すべてのアプリケーションでダウンタイムを伴わない社内外でのシステム導入が可能になり、企業は幅広い選択肢と高い柔軟性を得ることができます。従来のクラウド コンピューティングでは、単一のクプラットフォーム専用アプリケーションの開発や、既存アプリケーションの完全な書き換えが必要でしたが、VMware Infrastructure上で現在動作している何百万という既存アプリケーションは、変更を加えることなく、ヴイエムウェアを基盤としたクラウドで動作可能です。このようなアプリケーション互換性が備わっているため、社内であれクラウド内であれ、最適な場所でアプリケーションを実行できる柔軟性をすべての規模の組織において実現できます。

米地域通信最大手のVerizon BusinessのITソリューション製品マーケティング担当ディレクター、Chris Gesell氏は、次のように述べています。
「VMware vCloud Initiativeによって、当社のお客様にクラウド コンピューティングをいっそうご活用いただけるようになります。拡大するグローバルIPネットワークと世界規模のデータセンタ展開、豊富な専門スキルを兼備しているベライゾン ビジネスは、お客様がインフラの効率性・俊敏性を向上できるクラウド コンピューティングの機能を引き出す絶好の条件を揃えています。」
さらに、VMware vCloud Initiativeは、ソフトウェア ベンダがサポートしている、ヴイエムウェア上で動作する幅広いアプリケーションや、VMware Ready Virtual Applianceの拡大するエコシステムを活用することができます。VMware Virtual Appliance Marketplaceには850以上の仮想アプライアンスのラインアップがあり、クラウドや社内への新規アプリケーションの導入はとても簡単になります。独立系ソフトベンダーは、VMware Ready Virtual Applianceを活用して、クラウド サービス内外でのアプリケーションの簡単なパッチ作成や管理、システム移行を実現できます。今後、企業は、vAppにより、アプリケーションを記述・管理するための改良モデルを得ることが可能になります。vAppは業界標準のOVFを利用して、データセンタ内およびクラウドでサービス レベル、管理、システム移行機能を拡充します。

VMware vCloud Initiativeにより広範なクラウド コンピューティング プロバイダをサポート
VMware vCloud Initiativeによって、あらゆるタイプのお客様が、あらゆる種類の導入環境で、豊富かつ多彩なサービス エコシステムでクラウド サービスを活用できるようになります。全世界で100社以上のパートナーが参加しているVMwareサービス プロバイダ プログラム(VSPP)は、Cloud vServiceを拡大し、ヴイエムウェアやサービス プロバイダ、そしてお客様ご自身によって開発された共通サービスを網羅した可搬性と相互運用性を生み出します。今後、VMware vCloud Initiativeの一環としてVSPPプログラムの拡充を引き続き推進し、コミュニティに参加するパートナー各社がVMware Ready Cloud vServiceの提供能力を迅速に強化できるよう、ライセンスやツール、トレーニング、サポートによって、パートナー各社をさらにサポートしていきます。

VSPPの詳細は、 www.vmware.com/go/vspp(英語サイト)
VMware vCloud Initiativeの参加パートナー一覧は、 www.vmware.com/go/vcloud(英語サイト)
VMware vCloud Initiativeに対するベンダ各社のサポートについては、
http://www.vmware.com/company/news/releases/vcloud_vmworld_partner.html(英語サイト)をご参照ください。

Virtual Datacenter Operating Systemのためのクラウド コンピューティング
企業内やインターネット上でクラウド コンピューティングを実現するためには、弾力性、自己管理性、自己修復性に優れたプラットフォームが不可欠です。ヴイエムウェアのVDC-OSには、クラウド コンピューティングを最適な状態で展開するための独自の機能を備えた各種のCloud vServiceが含まれています。

  • シングルサーバで最高の効率性を実現するベストインクラスのハイパーバイザー:
    VMware ESXとVMware ESXiは、オーバーヘッドを最小限に抑えながら、あらゆるタイプのサーバ リソースの最適な利用を可能にします。ヴイエムウェア独自の効率的なメモリ、CPUおよびI/O仮想化技術により、最高の統合率とリニア スケーリングを可能にし、1台のホスト上で動作する仮想マシンの数を、性能の低下なしに、増加させることができます。

費用対効果の高いx86サーバとストレージ、ネットワークを単一のプラットフォームに集約。最高のクラスタ効率を達成:
ヴイエムウェアは物理サーバ、ストレージ、ネットワークで構成されるコンピューティング リソースを論理的なリソース プールへと集約します。この仮想化されたリソース プールは、ビジネスの優先度に基づいてアプリケーションに割り当てられ、これまで物理サーバ環境では不可能だったレベルでのリソースの効率活用を可能にします。

  • 全自動データセンタによる拡張性の高いインフラストラクチャ:
    vCenterには、強力なオーケストレーション エンジン「vCenter Orchestrator」が搭載されます。シンプルな「ドラッグ&ドロップ」インターフェイスを使って、業務タスクを自動化する目的に応じた作業の効率化を可能にするvCenter Orchestratorは、スクリプト作成に比べてはるかに拡張性・堅牢性に優れた自動化フレームワークとなります。
  • ユーティリティ型の従量制インフラストラクチャ:
    ヴイエムウェアの目標は、継続的なキャパシティ管理によって、ITを真のユーティリティとして機能できるようにし、クラウド コンピューティング サービスに関連するコストのトラッキング、チャージバックの自動化を可能にすることです。vCenter Chargebackにより、データセンタはユーティリティとして機能することが可能になります。

*注1) インターネット上にグローバルに拡散したコンピューティングリソースを使って、ユーザーに情報サービスやアプリケーションサービスを提供するという、コンピュータ構成・利用に関する概念
*注2) 組織内のコンピュータネットワークへ外部から侵入されるのを防ぐシステム。
*注3)オープンソースのWebアプリケーションフレームワーク

ヴイエムウェア社について

ヴイエムウェアは、デスクトップからデータセンタにわたる仮想化ソリューションにおけるグローバルリーダーです。すべての規模にわたって、お客様がヴイエムウェアにより設備投資や運営経費の削減、ビジネス継続性の確保、およびセキュリティの強化を、環境に配慮した運営と共に実現しています。2007年度に13億ドルの売上、12万社を超えるお客様、および1万8千社近いパートナーを持つヴイエムウェアは、最も急速な成長を遂げているソフトウェア企業のひとつです。カリフォルニア州パロアルトに本社を置き、主な株主はEMCです。ヴイエムウェアの詳細は  www.vmware.com/jp にてご覧いただけます。 

ヴイエムウェア株式会社
〒105-0013 東京都港区浜松町1−30−5 浜松町スクエア13F
URL: www.vmware.com/jp/

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