プレス リリースこの記事の所要時間:1 分

ヴイエムウェア、VMware Infrastructure 3のメジャー アップデートを一般向けに発売開始

ヴイエムウェア、VMware Infrastructure 3のメジャー アップデートを一般向けに発売開始

新リリースではリソース管理の自動化の強化、アベイラビリティの改善、
ミッションクリティカルな作業負荷におけるパフォーマンス向上を実現

【2007年12月12日東京発】

仮想インフラストラクチャ ソフトウェアにおけるトップベンダーであるヴイエムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:三木 泰雄)は、VMware ESX Server 3.5とVirtualCenter 2.5を含む最新バージョンのVMware Infrastructure 3を、一般向けに提供開始することを発表しました。このリリースではリソース管理の自動化が進み、インフラストラクチャ全体のアベイラビリティを改善すると共に、ミッションクリティカルな作業負荷におけるパフォーマンスを向上する新しい機能が導入されています。

ヴイエムウェアの製品マーケティング担当バイスプレジテントであるRaghu Raghuram(ラグー ラグラム)は、下記の通り述べています。
「当社のお客様はVMware Infrastructureによって管理を簡素化し、コストを劇的に引き下げ、またサービスレベルを向上してきました。この新しいリリースは仮想化に関する当社の実績あるノウハウをさらに発展させ、無停止の仮想インフラストラクチャ、パフォーマンスの向上、および管理の改善を提供するものです。」

準仮想化(Para-virtualization)されたLinuxやラージメモリーページのサポートなど、ESX Server 3.5に導入された数々のパフォーマンス最適化機能により、JavaアプリケーションやOracleデータベースなど一般的な作業の多くのパフォーマンスを大きく改善しています。

Burton GroupのシニアアナリストであるChris Wolf(クリス ウルフ)氏は、下記の通り述べています。
「エンタープライズ内での仮想化普及の次なる段階は、データセンターの柔軟性を改善し、管理コストを引き下げるためのリソース自動化です。次世代への移行を進めるデータセンターでのIT業務合理化は、成熟したハイパーバイザを透過的ストレージ管理、立証されたハイアベイラビリティ、および作業負荷の変動に応じてシステムの応答性を高めることのできるインテリジェントな管理レイヤーと組み合わせて展開することによって最もよく実現されます。今日のエンタープライズは仮想化プラットフォームに対して高い期待を抱いており、長期的な成功を収めるのはこのような期待に応えられるベンダーであると考えられます。」

主に天然ガスの探索と生産を行う総合エネルギー企業であるSouthwestern Energy CompanyのシステムエンジニアであるLarry C. Miller, Jr.(ラリー C ミラー ジュニア)氏は、下記の通り述べています。
「ヴイエムウェアは、この最新リリースにより、仮想化業界のリーダーであることを改めて示しました。従来のバージョンのESX Serverは、当社の仮想インフラストラクチャを構築するための強力な基盤を提供しましたが、この新しいリリースには、新機能が豊富に搭載され、待ち望んでいた既存機能への改良も加えられています。最も優れた点は導入や管理が非常に容易なことです。Storage VMotionもすばらしい機能であり、Guided Server Consolidationを使用して当社の仮想環境をさらに拡大できることを楽しみにしています。またUpdate Managerは、社内監査への対応に役立ちます。Distributed Power Managementは、当社がより環境に考慮し、効率性に優れた企業となるうえで効果を発揮するものと期待しています。」

化粧合板の箱物家具を製造するTMI Systems Design Corporationのエンタープライズ システムマネージャであるShane Yoder(シェーン ヨーダー)氏は、下記の通り述べています。
「当社では、小規模な企業もディザスタリカバリやハイアベイラビリティなどの機能を利用できるという理由で2年以上にわたってVMware Infrastructureを使用しています。これらの機能は、導入・管理コストや、その複雑さのため、ヴイエムウェア以外では不可能であったと思います。VMware Update ManagerもESX Serverホストの管理とアップデートを行うための便利なツールです。VMware DRS(Distributed Resource Scheduler)と共に使用することにより、システム全体のパフォーマンスを最大限に発揮する適切な場所に、自動的に仮想マシンを移動することができます。」

北米最大の大型トラックメーカーであるFreightliner, LLCの上席システムエンジニア、Noah Johnson(ノア ジョンソン)氏は、下記の通り述べています。
「Storage VMotionのベータ版を生産環境で使用しましたが、この製品は広告どおりの機能を発揮しました。これによって時間の大幅な節約のほか、アップタイムの改善もできました。従来のストレージの移動では、サーバを停止し、メンテナンス期間を設定し、ストレージ ディスクを移動し、そしてすべてのバックアップを復元しなければなりませんでした。簡単な作業ではなかったほか、多大な時間も費やしていました。ESX Server 3.5とVirtualCenter 2.5がリリースされ次第にアップグレードする計画です。エンタープライズを運営するにあたってVMware Infrastructureよりも優れた手段は存在しません。」

VMware ESX Server 3.5とVirtualCenter 2.5には次の新機能が搭載されています。

  • 仮想化プラットフォームの強化により、メモリやI/Oに対する要求の厳しい大半の作業負荷についてパフォーマンスを大きく引き上げています。
    • ESX Serverとゲスト オペレーティングシステムの両方についてラージメモリーページを提供することにより、データベースなどメモリへの負荷が大きい作業におけるメモリ処理を改善
    • TCP Segmentation Offloadとジャンボ フレームのサポートによりネットワークI/O処理に伴うCPU負荷を削減し、CitrixやWindows Terminal Servicesなどの作業負荷への対応を改善
    • 準仮想化されたLinuxのサポートによりLinux関連の作業負荷への対応を改善
  • VMware Storage VMotionを使用することにより、業務の中断やダウンタイムをほとんど発生させることなく、仮想マシンのディスクをデータストレージシステムから他のデータストレージシステムに移動することができます。仮想マシンディスクを最もアベイラビリティの高いストレージリソースに移動することにより、ストレージの作業負荷を分散すると共にパフォーマンス上のボトルネックに対処し、サービスの中断を最小限に抑えることができます。
  • VMware Update Managerは、特定のパッチのレベルを追跡し、最新のセキュリティ/バグフィクスを手作業で適用するという、VMware ESX Serverホストと仮想マシンのパッチおよびアップデート管理作業を自動化します。オフラインの仮想マシンにパッチを適用することにより、物理環境よりもパッチ規格への準拠の水準が向上します。VMware Distributed Resource Scheduler(DRS)との統合は、ダウンタイムゼロのVMware ESX Serverホストへのパッチ適用を実現します。
  • VMware VirtualCenterの機能のひとつであるVMware Guided Consolidationは、段階的なチュートリアル機能を通じ、より小規模な企業にも容易かつ迅速にサーバ統合を行うことを可能にします。ウィザードが物理サーバを発見し、統合の候補を特定し、それらを仮想マシンに変換し、そして最適なVMware ESX ServerまたはVMware Serverホストに適宜配置します。
  • VMware Distributed Power Managementは効率的な作業負荷分散を通じて、データセンタの電力消費を削減する実験的な機能です。VMware DRSとの併用により、Distributed Power Managementはその時点でサービスレベル達成に必要とされないサーバの電源を自動的に切断し、コンピュータリソースへの需要が増大した場合には自動的に電源を投入します。

 

発売予定、パッケージング
VMware Infrastructureは次のような構成となります。

  • VMware Infrastructure 3 Foundation(旧称「Starter」)にはVMware  ESX ServerまたはVMware ESX Server 3i、VMware Consolidated Backup、新しいVMware Update Managerが含まれます。
  • VMware Infrastructure 3 StandardにはVMware Infrastructure 3 Foundationが持つ機能に加え、ハードウェア障害の影響を受けた仮想マシンを自動的に再起動するVMware HAが備わっています。
  • VMware Infrastructure 3 EnterpriseにはVMware Infrastructure 3 Standardが持つ機能に加え、VMware VMotion、VMware Storage VMotion、およびVMware DRSとDistributed Power Management(DPM)も含まれています。
  • VMware Infrastructure 3 Foundation Acceleration Kitには、3本の2プロセッサ用VMware Infrastructure 3 Foundationのライセンス、およびVMware Guided Consolidationと3台までのVMware Infrastructureサーバホストを管理できる機能などを持つVMware VirtualCenter Foundation Serverが含まれています。
  • VMware Infrastructure 3 Standard High Availability Acceleration Kitには上記のVMware Infrastructure 3 Standard High Availability Acceleration Kitの機能に加え、VMware High Availability(HA)を含む2本の2プロセッサ用VMware Infrastructure 3 Foundationのライセンスが含まれます。
  • VMware Infrastructure 3 Midsize Acceleration Kitには3本の2プロセッサノード用VMware Infrastructure Enterpriseのライセンスや「VMware Infrastructure 3: Install and Configuration」コースなど、VMware Infrastructure 3の展開と使用を学ぶための受講に柔軟に使用できるトレーニングおよびコンサルティングクレジットが付属しています。
  • VMware VMotion、Storage VMotion、DPM付きのDRSは、VMware Infrastructure 3 FoundationおよびStandardとあわせて、スタンドアロン製品としてもお買い求めいただけます。
  • すでにVMware Infrastructureをお使いの、有効なサポートおよび加入契約をお持ちのお客様には、構成ごとの新製品と機能を追加費用なしでお送りします。
  • VMware Infrastructure 3はすべての主要オペレーティングシステムに対応しています。日本語、簡体中国語、ドイツ語版は2008年上半期中のリリースを予定しています。

詳細については http://www.vmware.com/jp/products/vi/whatnew.htmlをご覧ください。

ヴイエムウェア社について

ヴイエムウェア(NYSE:VMW) は、業界標準システムの仮想化インフラストラクチャソフトウェアのグローバルリーダーです。あらゆる規模の企業が、IT を簡素化し、既存のコンピューティング資源を最大限に活用し、変化するビジネス要求により迅速な対応を実現するべく、ヴエムウェアのソリューションを使用しています。ヴイエムウェアは、カリフォルニア州パロアルトに本社置き、主な株主はEMC(NYSE:EMC)です。詳細は、 www.vmware.com/jpをご覧ください。

ヴイエムウェア株式会社
〒105-0013 東京都港区浜松町1−30−5 浜松町スクエア13F
URL: www.vmware.com/jp/

###

VMware、VMware ロゴはVMware,Inc.の米国および各国での商標または登録商標です。他のすべての社名および製品名はそれぞれの企業の商標もしくは登録商標です。