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ヴイエムウェア、クラウドとエッジ・インフラ・イノベーションで、画期的な効率性、柔軟性、パフォーマンスを実現

VMware vSphere 8、VMware vSAN 8、VMware Cloud Foundation+を発表

VMwareのエッジ ポートフォリオとしてVMware Edge Compute Stack 2を提供、
プライベート モバイル ネットワークの追加

202291日(日本時間)東京発】
ヴイエムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山中 直)は本日、米国で開催されたVMware Explore 2022を受け、プライベート/パブリッククラウドからエッジにわたり、広範なエンタープライズ ワークロードの実行、拡張、そしてセキュリティを向上させる画期的なイノベーションを取り入れたクラウド/エッジ インフラ ソリューションを発表しました。

VMwareが行った調査で、パブリッククラウド、オンプレミス、エッジ、通信事業者向けクラウド、ホスト型クラウドなど、多様な分散環境で実行されるモダン ワークロードの数は2024年までに5億8,000万に達するとの見込みが判明しました*1。企業は今日、テクノロジ、ビジネス、または戦略上のニーズ、そしてTCO(総所有コスト)の低減を実現する最適な環境に、自社の多様なエンタープライズ アプリ ポートフォリオを対応させる方法を目指しています。この実現に向け、多くの企業はオンプレミス環境への投資やエッジへのサービスのデプロイを続けながら、複数のパブリッククラウドを採用しています。

プライベート/パブリッククラウド向けコア プラットフォームの大きな進化
VMwareが本日発表したコンピュート/ストレージ ソリューションの新しいメジャー リリースとなるVMware vSphere 8とVMware vSAN 8は、顧客が選択した環境で広範なワークロードの実行を支援します。プライベート/パブリッククラウド、エッジで共通して利用できるビルディングブロックでのイノベーションにより、顧客はエンタープライズ アプリの実行、管理、保護の方法を劇的に改善できます。VMware Cloudの継続的な進化を通じて、付加価値の高い機能とともに一貫したインフラを提供します。

  • VMware vSphere 8:CPUやGPUに加え、データ処理ユニット(DPU)も導入可能にすることで、異種混在コンピューティングの新時代を切り拓き、将来に向けたモダン インフラをすべての企業が活用できるようにします。vSphere 8が提供するイノベーションにより、ワークロードのパフォーマンスを向上させながらTCOを削減、さらにDevOpsチームのイノベーションを加速させるとともに、運用効率とIT部門の生産性を高め、オンプレミス インフラにクラウドのメリットをもたらします。

    vSphere 8では、vSphere on DPU(旧称:Project Monterey)を提供します。vSphere on DPUは、テクノロジ パートナのAMD、Intel、NVIDIAのほか、OEMシステム パートナのDell Technologies、Hewlett Packard Enterprise、Lenovoとの密接な連携によりハードウェアのイノベーションを実現することで、分散型モダン ワークロードのスループットとレイテンシのニーズに対応します。vSphereは、ネットワークとセキュリティのインフラ機能をCPUからDPUにオフロードし、高速化させることでこれを実現します。高ネットワーク帯域やインメモリ データベースなどの高速なキャッシュ アクセスを必要とするアプリで以下を実現します。
    • 同等以上のパフォーマンスを達成しながら最大20%のCPUコアを削減し、削減したコアを使用することで、より高いレベルでのワークロードの統合とTCO削減を実現*2
    • vSphere DRSやvMotionのメリットを享受しつつ、解放されたCPUコアとより優れたキャッシュの局所性を活用してワークロード トラフィックを増加させることで、トランザクション レートを最大36%向上し*2、レイテンシを27%削減*2

vSphere on DPUは、DPU上でインフラ サービスを実行し、このサービス実行をワークロード ドメインから分離することで、インフラのセキュリティを大きく高めます。さらに、現在ベータ版として提供されているNSX Distributed Firewallは、DPUにオフロードし、ソフトウェア エージェントを使用せずにライン レートでEast-Westトラフィックを保護することで、より広範囲なセキュリティ運用を実現します。

vSphere 8は、仮想マシン1台あたりの仮想GPUデバイスの倍増、4倍のパススルー デバイスの提供、高速ネットワーク デバイスとGPUを結合できるベンダー デバイス グループのサポートにより、AIや機械学習アプリのパフォーマンスを劇的に加速させます。vSphere 8にはTanzu Kubernetes Grid 2.0*3が含まれており、Kubernetesの機能を拡張させマルチアベイラビリティ ゾーンによる耐障害性の向上や、クラスタ ライフサイクルおよびパッケージ管理の簡素化などDevOps チームに有用な特長を有します。また、開発者やDevOps エンジニアはvSphere 8の新しいCloud Consumption Interfaceサービス*3によって提供されるKubernetesベースの共通APIエンドポイントとUIを利用して、VMware CloudにわたるIaaSサービスに迅速、容易にアクセスできます。詳細については、vSphere 8の製品発表の(ブログ・英文)をご覧ください。

エコシステムのサポート: DPUに対応したvSphereに対するパートナのコメント(英文)

  • VMware vSAN 8ハイパーコンバージド インフラを搭載したモダン ハードウェアに最適化された次世代ストレージ プラットフォームとして、飛躍的なパフォーマンスと効率性を実現します。ゼロから構築された新しいvSAN Express Storage Architecture™により、最新世代のストレージ デバイス上で動作するvSANのパフォーマンス、ストレージ効率、データ保護、管理機能を強化します。vSAN 8は、最新のTLCストレージ デバイスをサポートし、最大4倍のパフォーマンス向上を実現する将来に備えたインフラをお客様に提供します*4。さらに、高パフォーマンスかつ効率的なデータ保護と、最大4倍に効率化されたデータ圧縮によって最大40%のTCO削減*4を実現します*4。また、フォルト ドメインの縮小、再同期時間の短縮、ネイティブ スナップショットによる最大100倍の高速処理といった新しいストレージプール構造により、可用性も向上します*4
  • VMware Cloud Foundation+データセンターにおけるフルスタックHCIの管理と運用のための新しいクラウドとの連携を実現するアーキテクチャです。vSphere+とvSAN+をベースとしたVMware Cloud Foundation+は、ハイブリッド/マルチクラウド環境における仮想マシンおよびコンテナベースのエンタープライズ ワークロードを容易に管理できるため、運用効率を大幅に向上できます。また、メンテナンスを効率化するとともに新しい機能やクラウド サービスをすぐに利用できるようになります。VMware Cloud Foundation+は、先日発表しましたvSphere+とvSAN+に続くものです。
  • VMware Cloud for HyperscalersVMwareはパブリッククラウド パートナとともに、顧客が選択したパブリッククラウドでのエンタープライズワークロードの移行と実行の支援に向け、イノベーションを推進しています。本日、VMwareとAWSは、両社が共同で取り組む継続的なイノベーションと提供する価値について発表しました。共同開発されたVMware Cloud on AWSサービスの新機能により顧客はエンタープライズ クラウドの変革を加速させることができます(関連リリース・英文))。また、VMware Cloud Universalプログラムの一環として、顧客がAzure VMware Solutionを購入できるようになることも発表しました(関連リリース・英文)。Google Cloud VMware Engineは、VMware Tanzu Standard Editionを搭載した同一インフラ上でVMとコンテナの両方を実行できるオプションや、新しいエンタープライズ機能の提供のほか、提供リージョンを継続的に拡大させる予定です。Oracle Cloud VMware Solutionの新機能として、新たに検証・サポートされたVMware Tanzu Standard Editionが含まれるほか、シングルホストSDDCの導入も予定されています。

複数のクラウドにまたがるエッジネイティブ アプリのデプロイと運用
IDCの調査によると、エッジ コンピューティングは、分散型デジタル エンタープライズの次の進化として急成長しているワークロード領域であり、2022年にはその支出額は全世界で1,760億ドルに達すると見込まれています*5。VMwareは、ニアエッジ(near edge)とファーエッジ(far edge)の両方にまたがる複数のクラウドにわたりエッジネイティブなアプリを実行、管理、セキュアに利用できるようにします。VMware Explore 2022では、エッジネイティブなアプリやその独自のパフォーマンス、自律性、レイテンシ要件に特化した新規/拡張エッジ ソリューションを発表しました。

  • VMware Edge Compute Stack 2VMware Edge Compute Stack 2は、最新、既存、将来のエッジネイティブ アプリの運用に向けた完全統合型エッジ プラットフォームで、エッジの簡素化と拡張のニーズに対応します。新機能として、1コントロール ノードと1ワーカー ノードといった小規模なクラスタ サイズをサポートし、小規模な商用オフザシェルフ(COTS)ハードウェアでコンテナを効率的に実行できるようにします。さらに今回のリリースでは、GPUパススルー対応によりパフォーマンスを向上し、人工知能と機械学習(AI/ML)のユースケースに対応します。VMware Tanzu Kubernetes Grid 2.0に搭載されるこれらの新機能により、エンタープライズ エッジを簡素化/拡張できます。VMware Edge Compute Stackは現在、x86ハードウェアのみをサポートしています。今後のリリースでは、VMware初の試みとして非x86プロセッサベースの専門分野に特化したスモール フォーム ファクタのエッジ プラットフォームをサポートし、IT/OTワークロードとワークフローを単一スタックで同時に実行できるようにする予定です。(関連ブログ・英文
  • NTTとのマネージド エッジ ソリューション:VMwareとNTTは、VMware Edge Compute Stackを搭載し、NTTの世界規模の事業領域で提供されるプライベート5G接続を備えたフルマネージド エッジ コンピューティング ソリューションの定義、構築、市場投入に向け、パートナーシップの拡大を発表しました。企業はこの協業ソリューションを活用し、これまで以上にエッジに近接した場所でアプリのデプロイ、管理、監視ができるようになります。(関連リリース・英文
  • VMware Private Mobile Network(ベータ版):サービス プロバイダが提供するこの新しいマネージド サービスでは、エッジネイティブ アプリをサポートするプライベート4G/5Gモバイル接続を提供します。パートナは単一のPMNオーケストレータを利用し、エンタープライズ グレードのソリューションをマルチテナントのプライベート4G/5Gネットワークで運用できるようにします。VMware Edge Compute Stack上に構築されたこのサービスは、既存のIT管理プラットフォームとシームレスに統合され、業界をリードするVMwareのコンピュート、ネットワーク、セキュリティ、エッジ インテリジェンス ソリューションが組み込まれています。

VMware, Inc. クラウド インフラストラクチャ ビジネス グループ 上級副社長兼ゼネラルマネージャ マーク・ローマイヤー(Mark Lohmeyer)コメント:
「顧客は、複雑な分散環境の中、ワークロードの実行場所を問わず、TCOを限りなく抑えながら、一貫性、可用性、セキュリティを備えた運用を拡張可能にするクラウド/エッジ インフラを求めています。VMwareは、マルチクラウドとエッジ ソリューションのポートフォリオを有し、ワークロードを最適な場所で実行できる柔軟性と選択肢を求める顧客に信頼性の高い基盤を提供します」

提供開始時期
VMware Cloud Foundation+、VMware vSphere 8、VMware vSAN 8、VMware Edge Compute Stack 2はいずれも2022年10月28日(VMwareの2023年度第3四半期末)までに提供開始予定です。VMware Private Mobile Networkは、VMwareの2023年度第3四半期にベータ版として提供予定です。

VMware Explore 2022
VMware Exploreは、VMwareのフラッグシップ カンファレンスVMworldの進化形であり、マルチクラウドに関するあらゆるトピックを網羅した、業界随一のイベントです。VMware Explore 2022では、業界主導型ソリューション セッションやテクニカル セッションを実施し、トップ クラウド パートナの90%が参加する広範なエコシステム、マルチクラウドISVの活発なマーケットプレイス、VMware CrossCloud™サービスやオープンソース コミュニティによる複数のネットワーキング イベントを開催します。VMware Exploreの詳細については、www.vmware.com/explore.html(英語)をご覧ください。 

出典・注記:
*1  580 million workloads expected to run on diverse, distributed environments by 2024 (VMware internal analysis, Oct. 2021)
*2  VMware internal performance testing, August 2022
*3  This capability is available in the vSphere+ offering, part of the vSphere 8 product family
*4  VMware internal performance testing, August 2022
*5  IDC, New IDC Spending Guide Forecasts Double-Digit Growth for Investments in Edge Computing, Doc #prUS48772522, Jan 2022

ヴイエムウェア社について
ヴイエムウェアは、あらゆるアプリケーションに対応したマルチクラウド サービスを提供するリーディング プロバイダであり、企業によるコントロール下でのデジタル イノベーションを実現します。VMwareのソフトウェアは、イノベーションを加速させる信頼性の高い基盤として、企業が未来を築くために求められる柔軟性と選択肢を提供します。カリフォルニア州パロアルトに本社を置くVMwareは、同社の2030 Agendaを通じて、より良い未来の構築に取り組んでいます。VMwareの詳細は www.vmware.com/jp をご覧ください。

VMware、Explore、Tanzu、vSAN、vSphere、vMotion、NSXは、VMware, Inc.の米国および各国での商標または登録商標です。この文書には、ヴイエムウェア以外のウェブサイトへのハイパーリンクが含まれている場合がありますが、これらはそのウェブサイトのコンテンツに責任を負う第三者により作成、ならびに維持されています。